文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

ニュース

医療・健康・介護のニュース・解説

九州大雨、熊本・芦北町で女性1人死亡…球磨村の特養では14人が心肺停止

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

川が氾濫し冠水した市街地を行き交う住民ら(4日午後6時52分、熊本県人吉市で)=関口寛人撮影

 九州付近に梅雨前線が停滞した影響で、熊本、鹿児島両県は4日、記録的な大雨に見舞われた。熊本県南部を流れる球磨くま川が氾濫し、人吉市や八代市、球磨村などで冠水や土砂崩れが相次いだ。芦北町は女性1人の死亡を明らかにした。同県によると、15人が心肺停止、1人が重体となり、11人と連絡が取れていない。気象庁は同日未明、両県に大雨特別警報を発表。その後、警報に切り替え、引き続き氾濫や土砂災害への警戒を呼びかけている。

 熊本県によると、球磨川の氾濫で浸水したとみられる球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」で、14人の心肺停止が確認された。定員は最大70人程度という。

 このほか、津奈木町の土砂崩れ現場で救助された1人が心肺停止となった。芦北町の1人が重体となっている。

 国土交通省によると、4日正午現在、球磨川の流域全体の氾濫は11か所に上り、熊本県15か所、鹿児島県1か所で土砂災害が発生。人吉市では堤防が決壊した。八代市の深水橋と人吉市の西瀬橋が流失しているのが確認された。球磨川にかかるJR肥薩線の鉄橋「球磨川第1橋りょう」(八代市)も一部が流されたという。

 交通網も乱れ、九州新幹線では一時、一部区間で運転を見合わせた。八代市と鹿児島県薩摩川内市を結ぶ肥薩おれんじ鉄道では線路に土砂が流れ込んで運転を見合わせており、九州自動車道も一部で通行止めとなっている。

 気象庁によると、4日午後3時までの24時間雨量は、熊本県山江村453ミリ、水俣市474・5ミリ、人吉市410・5ミリなど、同県の7地点で観測史上最大を記録した。水俣市と天草市では半日で、平年の7月1か月分を超える雨量が観測された。読売新聞のまとめでは同日午後5時現在、熊本県で約20万人に避難指示が発令されている。

 梅雨前線は5日も九州付近に停滞し、九州から東日本にかけて非常に激しい雨となる恐れがある。同庁は、8日頃まで西日本を中心に再び大雨となる可能性があるとして、洪水や土砂災害への厳重な警戒を呼びかけている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

ニュースの一覧を見る

最新記事