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伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

[ きょうの健康レシピ ]

エクササイズ・健康・ダイエット

チーズ風味のパンがゆ…高齢の方の低栄養を防ぐ方法のひとつ

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 こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 前回に引き続き、パンを食べやすくするレシピのご紹介です。パンは水分が少なく、のみ込みにくい食材で、高齢者の窒息の原因の上位にも挙げられています。

 パンがゆを作るときのポイントは、加熱する前にパンと牛乳をよくしみこませておくこと、加熱時には水分を少し残し、軟らかめの状態で火を止めることです。加熱後もパンが水分を吸収するので、加熱の際に水分をすべて蒸発させてしまうと、食べる時には硬く、もちもちとした食感に変化してしまいます。加熱と 攪拌(かくはん) をし続けると、べたつきが残り、食べにくくなることもあります。

 ここ数十年の間に日本人のパン食の割合が増えています。昔からパンを食べ慣れた人が、高齢になり、パンがのみ込みにくくなったからといって突然、お (かゆ) やご飯に変えることができるでしょうか。

 昔からの食習慣は、そう簡単には変えられません。私が訪問する方の中に、パンが危険だからという理由でお粥に変えたことで食欲が低下してしまった、という方もいらっしゃいました。

 できる限り今までの食習慣を安全に継続できるようにすることが、高齢の方の低栄養を防ぐ方法のひとつではないでしょうか。

[作り方」

(1) 食パンは耳を除いて6等分にする。プロセスチーズは、適当な大きさにちぎる。

(2) 小鍋に(1)のパン、(A)の材料をすべて入れ、パンに牛乳を吸わせてから、弱火にかける。

(3) へらでやさしくかき混ぜながら1~2分煮る。水分を少し残した状態で火を止める。

(4) 器に盛り付けて粉パセリなどをふってできあがり。

※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。

(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

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伊藤清世(いとう きよ)

在宅訪問管理栄養士・介護食アドバイザー
委託給食会社で病院・高齢者施設・保育所等の調理業務、総合病院の管理栄養士を経て、現在は仙台市の「ないとうクリニック複合サービスセンター」で在宅訪問管理栄養士として活動中。また、地域での講演活動を通じ、かむ、のみ込む力が低下した方にも喜ばれる、食べやすくおいしい食事作りを提案している。

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