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Dr.三島の「眠ってトクする最新科学」

医療・健康・介護のコラム

普段は寝起きが悪いのに、遠足の朝はパッチリ目が覚めるのはなぜ?

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「明日は早起きするぞー!」でリズムが変化

 私たちはインターバルタイマー機能を主に覚醒中に活用しているのですが、実は、睡眠中にも作動しているのではないかと思わせる現象があります。それが冒頭に紹介した「起きたい時刻に目覚める力」です。

 前日の夜に「早起きしよう」と心に決めて就寝すると、体内時計で決められた時刻よりも早いタイミングで、糖質コルチコイドの分泌を促し、それ自体も強い覚醒作用を持つ副腎皮質刺激ホルモン(ACTH) が自然に高まり、早起きするのに役立ったという研究報告もあります。糖質コルチコイドの分泌リズムは、体内時計によって24時間周期でゆっくりとコントロールされ、ストレスを受けるなどの特殊な刺激がなければ短時間では変化しないと考えられていました。ところが「明日は早起きするぞー!」という“気合”によって、睡眠中にもかかわらずリズムが変化するという現象は、体内時計の機能の常識を覆すもので大変有名になりました。

 睡眠中に作動する数時間単位のインターバルタイマーのメカニズムが、覚醒中のミリセカンドから数分単位のそれと同じなのか、それとも別のメカニズムが働いているのか、まだ明らかになっていませんが、その謎が解明されれば、早起きが苦手な人にとってはきっと朗報になるでしょう。(三島和夫 精神科医)

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三島和夫(みしま・かずお)

秋田大学大学院医学系研究科精神科学講座 教授

 1987年、秋田大学医学部卒業。同大助教授、米国バージニア大学時間生物学研究センター研究員、スタンフォード大学睡眠研究センター客員准教授、国立精神・神経医療研究センター睡眠・覚醒障害研究部部長を経て、2018年より現職。日本睡眠学会理事、日本時間生物学会理事。著書に『不眠症治療のパラダイムシフト』(編著、医薬ジャーナル社)、『やってはいけない眠り方』(青春新書プレイブックス)、『8時間睡眠のウソ。日本人の眠り、8つの新常識』(共著、日経BP社)などがある。

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