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胎児期に感染のサイトメガロウイルス…6大学病院 既存の薬で治験

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 おなかの赤ちゃんがかかる先天性サイトメガロウイルス感染症について、神戸大など六つの大学病院が治療法を探る医師主導治験を実施している。この病気に対して承認された治療薬はなく、感染すると、難聴や発達の遅れなどが生じる恐れがある。生後早い段階で既存の抗ウイルス薬を使い、難聴などの後遺症を減らし、症状の進行を防ぐ効果があるかどうかを確かめる。

 この感染症は、国内で1年間に生まれる赤ちゃんの0・3%にあたる約2700人がかかっているとされる。出生時に症状があるのは約2割だが、成長に伴い症状が表れることもある。

 治験には、〈1〉生後21日以内に尿検査で診断された〈2〉目や耳、脳のいずれかに症状が出ている〈3〉生後2か月以内である――などの条件を満たす25人が参加する。抗ウイルス薬「バルガンシクロビル」を1日2回、半年間服用し、血液や尿に含まれるウイルス量の変化や、聴力や発育の様子などを調べる。

 神戸大のほか、東京大、日大板橋(東京都)、名古屋大、藤田医科大(愛知県)、長崎大の各病院が参加する。2022年度にも解析結果をまとめる。

 日大小児科教授の森岡一朗さんは「どこで生まれても必要な治療を受けられるよう、まずは安全性と有効性を検証したい」と話す。

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