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北京の市場感染者200人超…統制強化、「偽情報」流布で10人拘束

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 中国・北京が、市最大の食品卸売市場「新発地市場」で起きた新型コロナウイルスの集団感染に揺れている。市場に関係する有症感染者は近隣の河北省など北京市外で発症した人を含め200人を超えており、厳格な防疫措置を取る中国ですら感染再拡大の抑え込みが難しいことを示している。

 北京市によると、20日にも有症感染者が22人確認された。約2か月ぶりに新規の感染が見つかった11日以降の有症感染者数の累計は227人となった。

 習近平シージンピン国家主席は「首都の安全、安定は党と国家の業務の大勢に直接関わる」と述べ、北京の防疫を最重視する。北京では3月23日以降、国際航空便の直接乗り入れを禁止するなど厳しい防疫措置を取ってきた。

 神田外語大の興梠こうろぎ一郎教授(現代中国論)は「北京で再び感染者が出たことで、共産党の絶大な権力で国民を指導してウイルスを封じ込めるという『制度的な優位』を主張する対外宣伝は完全に説得力を失った」と指摘する。

 市は感染関連の情報統制と取り締まりを強化している。市は19日、感染者数などについて偽情報を流したとして10人を拘束したと発表した。中国疾病予防コントロールセンターの専門家は18日の記者会見で、市場にかかわる流行のピークは13日だったとし、「北京の流行はすでに制圧された」と述べた。河北省では20日にも北京に関連する有症感染者が3人見つかっており、流行の全国的な広がりへの懸念も消えていない。(中国総局 田川理恵)

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