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脳出血 若い人にも起きる可能性
脳動静脈奇形の破裂などが原因に

俳優でモデルの清原翔さん(27)が脳出血で緊急手術を受けたと18日報じられた。脳出血は脳卒中の一種で、脳の血管が何らかの原因で破れてしまい、脳内に出血する病気だ。高齢者の病気だと思われがちだが、若い人にも起きることがあるという。
脳卒中に詳しい鈴木倫保・新百合ヶ丘総合病院脳神経救急・外傷センター長(山口大学医学部先進温度神経生物学講座特命教授)によると、一般的に若い人の脳出血の原因としては、脳動静脈奇形の破裂がよく考えられる。治療は、出血によってできた血腫と脳動静脈奇形を切除する手術が行われることが多いが、脳のどの部位にどれくらいの大きさの脳動静脈奇形と血腫ができたかによって、手術の方法はかなり違ってくる。
それ以外では、くも膜下出血を起こす動脈瘤(りゅう)が破裂して脳内出血を起こすケース、静脈が詰まって出血するケース、脳の血管が裂けるケース、血管腫などの血管が豊富な腫瘍の中に出血してそれが脳内に広がったケースなどが考えられるという。
治療後の生活については、出血の起きた部位や範囲によって異なり、以前とほとんど変わらない生活ができる場合もあれば、後遺症が残る場合もあるとしている。
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