文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

街で障害のある人と出会ったら~共生社会のマナー

医療・健康・介護のコラム

車いす使用者、視覚障害のある人…新型コロナ感染を防ぐ「介助の新しい様式」は?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

「マスクとビニール手袋をしていますのでご安心ください」

 視覚障害者に対する歩行介助は、本来は自分の肩やひじに手を添えてもらって案内する「手引き誘導」が一般的です。その際は、接触感染、飛沫感染を防ぐため、マスクやフェイスシールド、手袋の着用をするといいでしょう。ただ、視覚障害者は、相手がどのような対策をしているか確認できていないかも知れません。「感染症対策のため、マスクとビニール手袋をしていますので、ご安心ください」など説明しましょう。肩やひじを持ってもらうときには、「お客様の安全のため」と説明し、ペーパータオルを間に挟むか、手袋をしてもらうようお願いしてもいいでしょう。マスクの着用をお願いすることも失礼には当たりませんが、人によってマスクをしない、できない事情があるかも知れませんので、対話が必要です。

 金銭授受の際、直接の手渡しを避け、金銭トレイを使用しているお店も増えて来ました。しかし、トレイのどこにお金がおいてあるか分からなかったり、一度にまとめて渡されることで、お札や貨幣の識別するのに時間がかかることもあります。時計の文字盤に例えて、「千円札をトレイの12時の方向に置きました」などと説明をしたり、「まずお札からお渡しします」などと、順番にお渡ししたりといった工夫も必要です。

 新型コロナウイルスの影響で、今までの方法を見直す必要が生じてきています。人との接し方にマニュアルはないと考え、柔軟に、その人に合わせた応対をしていきたいですね。(冨樫正義 サービス介助士インストラクター)

 このコラムでは、サービス介助士の学びから高齢な方や障害のある方のお手伝い方法をお伝えする他、認知症や災害時のお手伝い方法など、これからの生活で身に付けていただきたいことをご紹介していきます。

2 / 2

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

togashi-prof150

冨樫正義(とがし・まさよし)

 1973年、埼玉県生まれ。桜美林大学大学院卒(老年学研究科修士号)。東洋大学国際観光学部非常勤講師。法律事務所、不動産関係会社、人事コンサルタント、専門学校講師を経て、現在、サービス介助士、防災介助士、認知症介助士などを認定・運営する団体「公益財団法人日本ケアフィット共育機構」(0120‐0610‐64)のインストラクターとして、年間50社以上の企業対象研修を担当するほか、企業のバリアフリー・ユニバーサルデザインのコンサルティングも行う。

街で障害のある人と出会ったら~共生社会のマナーの一覧を見る

コメントを書く

※コメントは承認制で、リアルタイムでは掲載されません。

※個人情報は書き込まないでください。

必須(20字以内)
必須(20字以内)
必須 (800字以内)

編集方針について

投稿いただいたコメントは、編集スタッフが拝読したうえで掲載させていただきます。リアルタイムでは掲載されません。 掲載したコメントは読売新聞紙面をはじめ、読売新聞社が発行及び、許諾した印刷物、読売新聞オンライン、携帯電話サービスなどに複製・転載する場合があります。

コメントのタイトル・本文は編集スタッフの判断で修正したり、全部、または一部を非掲載とさせていただく場合もあります。

次のようなコメントは非掲載、または削除とさせていただきます。

  • ブログとの関係が認められない場合
  • 特定の個人、組織を誹謗中傷し、名誉を傷つける内容を含む場合
  • 第三者の著作権などを侵害する内容を含む場合
  • 企業や商品の宣伝、販売促進を主な目的とする場合
  • 選挙運動またはこれらに類似する内容を含む場合
  • 特定の団体を宣伝することを主な目的とする場合
  • 事実に反した情報を公開している場合
  • 公序良俗、法令に反した内容の情報を含む場合
  • 個人情報を書き込んだ場合(たとえ匿名であっても関係者が見れば内容を特定できるような、個人情報=氏名・住所・電話番号・職業・メールアドレスなど=を含みます)
  • メールアドレス、他のサイトへリンクがある場合
  • その他、編集スタッフが不適切と判断した場合

編集方針に同意する方のみ投稿ができます。

以上、あらかじめ、ご了承ください。

最新記事