文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

医療相談室

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

尿管結石 様子見で大丈夫?

 左の下腹部と腰の激痛で、救急搬送されました。尿管結石のほかは異常がなく、水分を多くとるよう指示されました。1か月後に同じ症状が出ましたが、「石が下がっているので様子を見ます」と言われました。この状態が続いても問題ないでしょうか。(74歳女性)

石の位置と大きさで判断

松井 善一 国際医療福祉大三田病院泌尿器科医師(東京都港区)

 尿路は、上から順に腎臓、尿管、 膀胱ぼうこう 、尿道があります。尿路結石の治療を決める上で重要なのは、結石の位置と大きさです。特に位置は症状を左右します。強い痛みや血尿が出るのは、ほとんどが腎臓の出口か尿管に結石がある場合です。

 尿管結石は、自然に石が出るのを1か月待ち、排出されなければ手術をします。1センチを超える大きな石や強い痛みが何度もある時、または尿の流れが悪くなったり、感染症を起こしたりしていれば、手術をすることが多いです。石が小さく、尿管内での移動が見られる時は、1か月以上様子を見る場合もあります。

 結石の手術は一般的に体への負担は少ないものの、痛みは多少あります。合併症のリスクもゼロではなく、自然に石が出る方が望ましいといえます。1か所に結石が長くとどまると炎症が起こり、手術が難しくなることもあります。

 石が出るのを待つ間は、尿の流れや感染症を定期的に検査することが重要です。ご質問者は検査をしているので、このまま様子を見ても、大丈夫でしょう。確実ではありませんが、水を飲んだり、ジャンプや縄跳びなどの運動をしたりして、排出を促すこともあります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

医療相談室 新着回答

一覧へ

相談を投稿する

・オンライン相談の投稿ができるのは、読者会員と、一般会員+(ヨミドクターで有料登録している一般会員)です。

・読売IDをお持ちでない方は、下の「会員登録」のボタンをクリックして、手続きしてください。

・読売IDをお持ちの方は、「ログイン」してご利用ください。

  • 相談と回答は紙面に掲載されることもあります。すべての相談にはお答えできません。また、個別には回答いたしません。

直接相談する

24時間電話医療相談サービス

相談するには

・オンライン相談の投稿ができるのは、読者会員と、一般会員+(ヨミドクターで有料登録している一般会員)に限ります。

・電話による医療相談は、読者会員、一般会員とも、有料(プラス)登録した会員が、24時間365日ご利用いただけます(相談料・通話料は無料)。


・有料登録すると、月額200円(税抜き)かかります。