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町田忍の昭和回想

回想サロン

自転車も 高級車並み 見えをはる

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 昭和は遠くなりにけり--。銭湯や手描き看板をカメラにおさめ、お菓子のパッケージを収集するなど、庶民の暮らしを見つめてきた町田忍さんが、懐かしいあれこれをイラストにして回想します。みなさんも古いアルバムや本、新聞を引っ張り出し、町田さんのイラストと合わせて、昔を振り返ってみてはいかがでしょうか。
 記事の最後にコメント欄がありますので、よろしければ、あなたの懐かしい思い出を投稿してください。

自転車の「風切り」

 街のあちこちで黒塗りの自転車が活躍していた。朝の納豆売りから、とうふ屋さん、新聞配達、おそば屋さんの出前、布団屋さん、氷屋さんなどなど。自転車は何でも運んだ。昭和20年代半ばで、3000のメーカーがあり、保有台数は1000万台超。実用自転車はデザインが似ているので、メーカーは前輪の泥よけの先に燦然さんぜんと輝く風切りをつけて個性をアピールした。子供には大きいので、片側のペダルに足をかけると、三角形のフレームの間からもう片方の足を反対のペダルへと伸ばし、三角乗りで走り回ったものだ。写真は中学1年のとき、親に買ってもらったロードサイクルにまたがる自分。この自転車なら、どこまでも行けそうな気がした。

 

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町田 忍(まちだ・しのぶ)
1950年、東京都出身。庶民文化研究家、エッセイスト。銭湯や缶ジュースなど100を超える研究テーマを持つ。著書に「町田忍の手描き看板百景-美あり珍あり昭和あり-」(東海教育研究所)、「戦後新聞広告図鑑」(同)、「マッカーサーと征露丸」(芸文社)、「銭湯 『浮世の垢』も落とす庶民の社交場」(ミネルヴァ書房)など。

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