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[意思決定]私と人生会議<5>時には肩の力を抜く

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[意思決定]私と人生会議<5>時には肩の力を抜く

昨年8月から、武田靖男さん(左)宅に通ってきた訪問看護師の佐藤さん。筋力維持の運動も指導した=鈴木毅彦撮影

 「肩の力を抜いてやっていきましょ」。武田靖男さん(67)(千葉県浦安市)の2回目の「人生会議」で、訪問看護師の佐藤隆太さん(38)は、その言葉をいつ伝えようか迷っていた。

 看護師の先輩である靖男さん、妻の厚子さん(67)夫婦との出会いは、2018年12月。訪問看護ステーション「あゆみ」を設立して2か月後、自主勉強会「浦安地域を見つめ合う会」以来のつきあいだ。

 「いざという時は頼むよ」と冗談で言われていたが、昨年7月、あろうことか、靖男さんが肝硬変の末期だと分かった。

 翌月から週1回、訪問看護に通い、体調管理のほか、筋力を落とさないための軽い運動を続けた。「最期までトイレは自分で」という本人の希望をかなえるためだ。ずっと一緒に歩いてきた。だからこそ今日、どうしても冒頭の言葉を伝えたかった。

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