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僕、認知症です~丹野智文46歳のノート

医療・健康・介護のコラム

「おれんじドア」が「どこでもドア」に?…職場の会議室から岡山のラジオに出演

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5周年なのに…

職場の会議室から岡山のラジオに出演…「おれんじドア」が「どこでもドア」になった!

おれんじドアを始めて間もない頃の写真です。当初は当事者が2~3人という時もありましたが、今は参加者も増えてにぎやかです

 地元の仙台で月に1回、認知症の人のための相談窓口「おれんじドア」を開いています。認知症と診断されて不安の中にいる人が、先に不安を乗り越えた人と語り合い、元気になるようにと、2015年にスタートしました。名称の「ドア」には、認知症の人が、前を向いて新しい一歩を踏み出すための場にしたいという思いを込めています。

 今年5月に5周年を迎えたというのに、普段、スペースを借りている東北福祉大の施設が新型コロナで使えなくなっていました。そこで、ビデオ会議ソフトZoomを使って、おれんじドアもオンラインで開いてみることにしました。

ダメ元でやってみたら

 コロナのおかげで、このところ爆発的に利用が増えているZoomですが、おれんじドアでは、私以外のほとんどが初体験。「ダメで元々」と思っていたのですが、みんな家族や支援者に手伝ってもらって設定を済ませ、難なく入ることができました。

 集まった7人で、コロナが収束したら何をしたいかを語り合いました。「山登りがしたい」とか、「ボクシングの試合を見に行きたい」とか、それぞれやりたいことを我慢してきた分、ものすごく盛り上がりました。これくらいの人数なら、話すタイミングがつかめないとか、誰がしゃべっているかわからないといったやりづらさはないようです。

 以前なら、認知症関連の活動でZoomを使おうと提案すると、「高齢の認知症の人には無理」という声が出たものですが、コロナのせいでいや応なしにオンライン化が進んでいます。認知症の人の暮らしも、コロナをきっかけに「新しい生活様式」へと変わっていくのかもしれません。

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丹野智文(たんの・ともふみ)

 おれんじドア実行委員会代表

 1974年、宮城県生まれ。東北学院大学(仙台市)を卒業後、県内のトヨタ系列の自動車販売会社に就職。トップセールスマンとして活躍していた2013年、39歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断を受ける。同年、「認知症の人と家族の会宮城県支部」の「若年認知症のつどい『翼』」に参加。14年には、全国の認知症の仲間とともに、国内初の当事者団体「日本認知症ワーキンググループ」(現・一般社団法人「日本認知症本人ワーキンググループ」)を設立した。15年から、認知症の人が、不安を持つ当事者の相談を受ける「おれんじドア」を仙台市内で毎月、開いている。著書に、「丹野智文 笑顔で生きる -認知症とともに-」(文芸春秋)。

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