町田忍の昭和回想
健康・ダイエット・エクササイズ
出番待つ 姿たのもし 赤帽子
昭和は遠くなりにけり--。銭湯や手描き看板をカメラにおさめ、お菓子のパッケージを収集するなど、庶民の暮らしを見つめてきた町田忍さんが、懐かしいあれこれをイラストにして回想します。みなさんも古いアルバムや本、新聞を引っ張り出し、町田さんのイラストと合わせて、昔を振り返ってみてはいかがでしょうか。 |
消火栓
本当は出番のないのが一番良いが、いざ出番となれば活躍するのが消火栓。いまも地上式の消火栓を見かけるが、大都市では地下式が主流のため、だんだんと見かけなくなっている。子供の頃、銀座や浅草の繁華街に行くと、歩道と車道の間にたくさんの消火栓が立っていた記憶がある。赤いペンキが塗られた頑丈な鋳物製の消火栓は砲弾を立てたような、帽子をかぶったような形。人の立ち姿のようにも見えて、頼もしかった。今日も、どこかでじっとたたずんでくれている。
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