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一病息災

闘病記

[アイドル 猪狩ともかさん]脊髄損傷(1)突風、看板の下敷きに

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[アイドル 猪狩ともかさん]脊髄損傷(1)突風、看板の下敷きに

 2018年4月11日、東京都内には強風が吹き荒れていた。所属する地下アイドルグループ「仮面女子」の劇場に歩いて向かっている時、突風で看板が倒れてきた。下敷きになり、大けがを負った。

 救急車で病院に運ばれ、緊急手術。脳から体の中心に伸びる脊髄に損傷を負い、下半身がまひして、自力で立つことも歩くこともできなくなっていた。

 ショックを受けないようにと、周囲は気遣った。事故から10日ぐらいたってはじめて、「ずっと車いすの生活になるかもしれない」ことを知らされた。

 「じゃあもう、ダンスはできないんだ……」

 真っ先に頭に浮かんだのは、日常生活より、アイドル活動への心配だった。

 専門学校卒業後にアイドルを目指し、3年近い下積みを経て約1年前、25歳で正式メンバーに昇格していた。

 「苦労人」ぶりを知っているファンからは、猪狩さんの担当カラーである黄色のグッズや応援の横断幕をライブ会場で掲げたり、ゆかりの場所の写真を「聖地巡り」としてSNSにアップしたりと、復帰に向けた励ましのメッセージが次々に届いた。

 「待っていてくれる人がいる、居場所があることは、本当に幸せなことだと思いました」。事故から約1か月後にブログを再開。応援への感謝とともに、「仮面女子」としてのアイドル活動を続けていく決意をつづった。

アイドル 猪狩ともかさん(28)

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