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伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

[ きょうの健康レシピ ]

健康・ダイエット・エクササイズ

マカロニナポリタン…麺をすすることが苦手な方にも

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 こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 スパゲティやマカロニ(以下パスタ類)は、長くゆでてもなかなか軟らかくなりにくいと感じたことはありませんか。

 私が関わる高齢の方でも、うどんやそうめんは軟らかくて食べやすいけれど、スパゲティは食べにくくて避けるようになった、という方もいらっしゃいます。さらに、刻んでみたらもっと食べにくくなってしまった……などというエピソードをお聞きすることがあります。

 これは原料の小麦の違いによる差で、パスタ類の原料であるデュラム小麦は、加工するとコシが残る特徴があり、うどんやそうめんの小麦とは異なる種類であるためです。

 つまり、コシが残るパスタ類を細かくしても食べやすくはならないのです。

 今回は、標準のものよりも厚みの薄い「早ゆでタイプのマカロニ」を使用し、さらにゆで時間を長くすることで、軟らかく調理します。

 また、スパゲティのような長さがないため、麺をすすることが苦手な方にも食べていただける一品です。

[作り方]

(1) マカロニは、塩(分量外)を加えた熱湯で、表示の時間の倍ゆでる。硬さが残る場合は、火を止めてそのまま1分程度放置してからざるにあける。(A)の調味料は合わせておく。

(2) タマネギは繊維を断ち切る切り方で5mm幅に切る。ニンジンは5mm幅、魚肉ハムは1cm幅の短冊切りにする。タマネギとニンジンは軟らかく下ゆでしてざるにとり、水気を切る。

(3) フライパンに油を熱し、下ゆでした野菜をいため、魚肉ハムと、(1)で合わせておいた調味料を加えて、弱火で3分程度加熱し酸味を飛ばす。

(4) 火を止めてから(1)のマカロニを加えて、崩れないようにやさしく混ぜ合わせる。

(5) 器に盛り付けて粉チーズと粉パセリをふってできあがり。

※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。

(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

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伊藤清世(いとう きよ)

在宅訪問管理栄養士・介護食アドバイザー
委託給食会社で病院・高齢者施設・保育所等の調理業務、総合病院の管理栄養士を経て、現在は仙台市の「ないとうクリニック複合サービスセンター」で在宅訪問管理栄養士として活動中。また、地域での講演活動を通じ、かむ、のみ込む力が低下した方にも喜ばれる、食べやすくおいしい食事作りを提案している。

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