Q&A
――LGBTの人にとって、医療面での問題とは。
「医療現場で患者の性自認や性的指向がどう扱われているのかを知るため、昨年、3都県の病院の看護部長を対象にアンケート調査を行いました」
「その結果、〈1〉多くの病院で同性カップルは『家族等』として扱われていない〈2〉性別違和のある患者にとって受診しやすい環境になっていない〈3〉9割以上の病院でLGBTについての研修が行われていない――ことが分かりました」
――「受診しやすい環境ではない」の具体例は。
「診察時にフルネームで患者を呼び出すなど、トランスジェンダーへの配慮を『していない』と言える回答が半数近くありました。また、厚生労働省は、本人の申し出によって被保険者証の表面の性別記載を変更し、裏面に戸籍上の性別を書くことができるとしていますが、このことを知っていたのは1割程度でした」
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