産業医・夏目誠の「ハタラク心を精神分析する」
医療・健康・介護のコラム
テレワークでわかった、いつもの仕事は6割の時間でできる
「会社人間」と「仕事人間」は、どう違う?
緒方さん:「会社人間」と「仕事人間」ですか?
私 :混同する人が多いが、違います。時々聞かれるので整理してみました。見てください。
緒方さん:私も「仕事人間」ですね。
私 :そうですか。
緒方さん:幹部を見て思うのは、「ああはなりたくない人」が多い。疲れていて、キョロキョロ上の人の動向ばかり気にしていて。家庭がうまくいっていないという話も耳にしますから。余計に嫌ですね。
私 :テレワークで、緒方さんと同じように自分が「仕事人間」と気づいた人がいて、彼と一緒に「テレワークでわかった違い」を整理してみました。
仕事人間でやっていきたい
緒方さん:これを見ると、その通りです。集中すれば効率は上がって、充実感を覚えますね。
私 :タイプがわかれば、迷わず一筋に行けばよい。
緒方さん:そうなんですね。
私 :良かった。
どの会社でも通用する「仕事人間」
自分が「仕事人間」と気づいた2人と、じっくり話し合うことができました。特徴はテレワークで生き生きと仕事をしていることです。社内での煩わしい人間関係に気を使わずに、集中できると実感。テレワークが終われば、顧客回りを増やし、戦略を立て営業をやっていきたいと語っていました。
グローバル競争の中で、会社がどうなるかが予測できない時代が続きます。先を見越して、若い人たちは、「会社人間」ではなく、「仕事人間」を志向しているようです。テレワークを通して、そんな働き方の違いが浮き彫りになってきました。
最後に、「マコトの一言」で締めさせていただきます。
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なかなか難しいですね。 社畜なんて言葉も聞き始めて結構経ちますが、それは結局何らかの意味があるからです。 そして、個人の信用と並んで、組織の信用...
なかなか難しいですね。
社畜なんて言葉も聞き始めて結構経ちますが、それは結局何らかの意味があるからです。
そして、個人の信用と並んで、組織の信用は大きく、だからこそ会社人間が是とされてきた部分もあります。
そして、負の部分がパワハラやアカハラでありますが、一方で、それぞれの苦手な部分や人間の補いきれない体力気力や発想の限界を超えさせてくれるのが人と人の関わりです。
いつもの仕事を手慣れた人がこなすには、テレワークや個人事務所の方が効率がいい部分もあるでしょう。
一方で、それ以外の部分をどうするか、今後の課題になってくると思います。
それほどに、仕事は慣れや惰性の部分も大きくありますし、教育や開発などに関してはもっと複雑だと思います。
サッカーで考えるとよくわかりますよね。
攻撃の得意な個人や優秀な2-3人に依存したチームか、全体にまんべんなく仕事を割り振ったチームか、どちらがいいかは個性でしかありません。
一方で、政府が積極的に主導することで、学び方や働き方の多様性が多少は担保されることに意味があるのではないかと思います。
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