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【みんなでスポーツ】女性アスリート(3)体重制限 競技力の低下に

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女性アスリート(3)体重制限 競技力の低下に

元体操選手の岡部さん(松田賢一撮影)

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高校時代の岡部さん(提供写真)

 元体操選手の岡部紗季子さん(32)は、長い手足を生かした伸びやかな演技に定評があった。21歳での現役引退には、体の変化という避けられない現実があった。

 自宅近くの体操教室に4歳から通い始めた。五輪の代表選手を多数輩出している名門。中学2年で全国大会優勝を果たすと、日本代表入りし、トップ選手の道を歩み始めた。

 平日は学校が終わってから夜まで4時間、土日も6時間を練習に充てた。1年で休めるのは正月の2日間ぐらい。それでも、あこがれの選手の技をまね、できるようになるとその選手に近づいた気分になり、さらに練習に打ち込んだ。

 やりがいの一方で、成長期に体重制限という困難が立ちはだかった。体操は、逆立ちなど体を腕だけで支える姿勢が多い。腕力でカバーできない分を体重を抑えて補おうとした。

 高校生以降、コーチから目標体重を45・5キロに設定された。0・1キロでも上回ると練習に参加させてもらえない。

 食事の量を減らし、「水分は体重が増えるから」と摂取を控えた。例えば、みそ汁は具だけ食べて汁は残した。少しでも体重を減らそうと、練習の前にサウナスーツを着て走り、汗を流した。それでも制限を上回ると気分は落ち込み、公園のベンチに座り込んだ。

 身長が伸びたことによるバランスの変化で、着地がずれるなど技に狂いが生じ始めた。感覚を取り戻そうと練習を重ね、疲労骨折を起こした。東大病院女性アスリート外来医師の能瀬さやかさんは、「運動量に見合った食事が摂取できていないと、相対的なエネルギー不足に陥る。健康に悪影響を及ぼし、競技力の低下にもつながる」と指摘する。

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