40代から備えよう「老後のお金」 楢戸ひかる
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新型コロナに感染したら、検査・治療費、医療保険、傷病手当金はどうなる?
国民健康保険でも傷病手当金が出る!
自営業やフリーランスの人はもちろん、契約社員などで会社の健康保険に入れない人、もしくは、会社が個人商店に近く、「健康保険は国民健康保険です」と言われている人もいるでしょう。本来、国民健康保険からは給付されない傷病手当金ですが、今回は、さすがに国が動きました。新型コロナ感染症で休業する場合、国民健康保険に加入している人にも傷病手当金を出すよう、国が関係各所に指示を出したのです3)。費用は全額、国が負担します。
ただ、実際に国民健康保険を管轄しているのは市区町村なので、自治体によって「時差」があるようです。試しに、「国民健康保険 傷病手当金 〇〇市(ご自身がお住まいの地域名)」といったキーワードで検索してみてください。既に、市役所のHPに詳細がアップされている自治体もあります。( 東京都立川市の例 )
ちなみに私が住んでいる自治体は、電話で問い合わせたところ、「条例の整備が必要なので、タイミングとしては6月の市議会で可決し、7月から市報やHPで周知の予定です。給付内容は、他の市区町村の給付と、ほぼ同様を予定しています」とのことでした。
「怖いこと」こそイメージする
「万一」のイメージを持っておくことは、「対策の第一歩を歩み出した」ということです。これは、ある意味、老後の備えに似ています。両方とも、ステップは以下の3つです。
- 「そうなった時」のイメージを、自分事として持っておく
- 公的な制度を調べ、知っておく
- 足りない部分を、民間の金融商品で補う
「コロナに感染したら、どうしよう」という漠然した不安を抱えているのは、何だか疲れます。不安のエネルギーを、「お金面の具体的な手立てを知ること」に使った方が、気が紛れませんか?(楢戸ひかる マネーライター)
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