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子どもの健康を考える「子なび」

医療・健康・介護のコラム

成長期のスポーツ(12)女子の貧血 鉄不足注意

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 成長期のスポーツでは、日本スポーツ医学財団理事長の松本秀男さん(66)に聞きます。(聞き手・西原和紀)

成長期のスポーツ(12)「女子の貧血 鉄不足注意

 今回は、女子が悩みを抱えやすい問題を取り上げます。

 スポーツによる貧血は「スポーツ貧血」と呼ばれます。女子は月経による出血もあるため、特に問題になります。最も多いのが「鉄欠乏性貧血」です。血液中の赤血球の大切な成分である鉄が不足して生じます。全身に酸素が十分に運ばれなくなり、息切れやめまい、失神などを引き起こします。

 成長期に起こりやすいのは、筋肉などの増加にも鉄が必要になるからです。極端なダイエットによる鉄の摂取不足なども原因となります。新体操や体操、フィギュアスケートなど体重管理が厳しい競技は要注意です。

 「溶血性貧血」は、足裏に衝撃が加わって赤血球が壊されることで起こります。陸上の長距離選手などに多くみられます。

 貧血の治療には、まず原因を調べることが重要です。白血病や胃潰瘍など別の病気が隠れている可能性もあります。鉄が不足していれば、鉄剤を服用します。適切な量を調整しながら使います。予防には食生活を見直し、ホウレンソウなどで鉄をしっかり摂取します。

 女性アスリートが抱えやすい問題として、「利用可能エネルギー不足」「無月経」「骨粗しょう症」があります。エネルギー不足は運動量に比べ、十分な食事がとれていない状態です。運動性無月経は、運動が原因で月経が止まったり、周期が乱れたりし、初経が遅れることもあります。10代では疲労骨折のリスクも大きくなります。貧血はいずれにも関係します。

 競技パフォーマンスにも影響するので気になることはスポーツ専門医に相談しましょう。

【略歴】
松本秀男(まつもと・ひでお)
 整形外科医。慶応大卒。慶応大スポーツ医学総合センター教授などを経て、2019年4月から現職。

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