横浜市の主婦B子さん(42)は、1月に次男を出産後、尿漏れに悩んだ。立ち上がる、くしゃみをするなど、おなかに力が入るタイミングのほか、突然「あっ、出る」と感じて、トイレまで間に合わないこともあった。
産後、尿漏れを経験する女性は多い。原因は「骨盤底筋群」。子宮やぼうこうなどを支える筋肉や靱帯の総称だ。この部分が出産で緩むと、尿道の締まりが悪くなり、ちょっとした力で尿が漏れる。排尿に関係する神経が傷つき、ぼうこうが勝手に収縮して尿漏れを起こすこともある。
いつ尿漏れが起こるか分からないので、外出先ではまずトイレを探さないと落ち着かない。尿を吸収する専用のパッドも手放せないなど、生活面で不自由を感じることが多くなる。
自然に治る人も多いが、緩んだ骨盤底筋群を鍛えるリハビリが有効な対策となる。あおむけやいすに座る姿勢で、肛門や膣のあたりを意識して緩める、締めるを繰り返す。位置をイメージしにくいので、簡単そうで難しい。
この記事は読者会員限定です。
読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。
【関連記事】