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Dr.えんどこの「皮膚とココロにやさしい話」

医療・健康・介護のコラム

緊急事態宣言後に増えたヘルペス、帯状疱疹、じんましん…自粛で体調悪化?

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 こんにちは。皮膚科医のえんどこです。新型コロナウイルス感染に対する緊急事態宣言は、北海道、関東では東京、関西では大阪を中心としたエリアでの延長が宣言されましたが、その他の大多数の県においては解除となりました(原稿執筆時点では39県)。

宣言解除=安全宣言ではない

緊急事態宣言後に増えたヘルペス、帯状疱疹、じんましん…自粛で体調悪化?

 テレビのニュースを見ていても、動物園や水族館などを訪れる家族連れや、商店街や百貨店で買い物をしている方々、そして神奈川・湘南では早速サーフィンを楽しんでいる映像が流れていました。ただ、水族館の家族連れも商店街のカップルも「解除されたので、息抜きを兼ねて来ました」とは言うものの、どちらも「思っていたよりも混んでいるし、感染も怖いので早めに帰ります」というコメントでした。

 今回のコロナ騒ぎで何度となく取り上げられた、メディアによる情報の操作、切り取りなのかもしれませんが、こういう内容であれば、もっと取り上げてもらってもいいなと思いました。百貨店の再開を心待ちにしていた女性は「もう、いてもたってもいられなくて!!」ということでしたが、まあ、これはこれで本音でしょう。自粛していたからこそのコメントだと思います。

 ただ、おわかりのこととは思いますが、「緊急事態宣言の解除=安全宣言」ではありません。解除されたからといって、これまで通りの生活にすぐに戻って構わないということではないということです。ウイルスとの最初の攻防をどうにか乗り越え、これからは「ウイルスとどう付き合っていくか」ということを考えていくステージだと思います。でも、少しずつ前には進みはじめていますよね。これからでしょう。

 新型コロナウイルス感染でも、それに関連した発疹が出現するケースがあるということが徐々にわかってきました。水ぼうそうみたいな発疹だったり、じんましんのような発疹だったり、足のしもやけみたいな発疹だったり、いくつかのパターンがあるようです。とはいえ、感染したら必ず発疹が出現するわけでもないですし、発疹が出現しても、発熱などの全身症状がなければ、ただのじんましんとして治療されている場合もあるでしょうから、悔しいですが、やはり簡単ではありませんね。

「何もしないだけで人類を救えるんだぜ」

 ところで、緊急事態宣言の後、すなわち自粛中に私たちがやったことは何だったでしょう? ウイルスと何か闘うようなことを行ったでしょうか? 違いますよね。「不要不急の外出を避ける」「3密の状態を作らない」、わかりやすく言えば「ステイホーム」、そう、これだけです。

 ステイホームのために、百貨店や飲食店なども休業や閉店時間の切り上げ(アルコール提供の時間も)を行ったわけです(まだ継続されていますが)。何もしないことが最も称賛されるなんて、今まであったでしょうか? 

 ちなみにニュージーランドでは、3月下旬に国家非常事態を宣言、国内全土でロックダウン(都市封鎖)を実施しました。そんな中、ニュージーランド警察は1枚の画像をツイッターで公開しています。あっという間に世界中に拡散されましたが、こうつづられています。「歴史上で初めて、テレビの前で寝転がって何もしないだけで人類を救えるんだぜ。ヘマすんなよ!」という、ウイルスの感染拡大を防ぐために不要不急の外出をさせないための呼びかけでした。

 日本でいえば、お笑いコンビ・ずんの飯尾和樹の現実逃避ネタ「平日の昼間から、ごろごろ~、ごろごろ~」みたいな生活がいいということです(笑)。「ドラえもん」の野比のび太もCMで見かけましたね。とにかくいろいろな方法で、国民に自粛を促していたというのがよくわかります。

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遠藤 幸紀(えんどう・こうき)
皮膚科医。東京慈恵会医科大学皮膚科講師。乾癬かんせんという皮膚疾患の治療を専門とし、全国の乾癬患者会のサポートを積極的に行っている。雑学やクイズに興味があり、テレビ朝日「Qさま!!」の出場歴も。

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