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子どもの健康を考える「子なび」

医療・健康・介護のコラム

成長期のスポーツ(11)めまいや失神 怖い不整脈

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  成長期のスポーツでは、日本スポーツ医学財団理事長の松本秀男さん(66)に聞きます。(聞き手・西原和紀)

成長期のスポーツ(11)めまいや失神 怖い不整脈

 心臓のリズムが乱れる不整脈。子供の命を守るために、きちんと知っておいてほしい病気です。

 心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割を果たしています。心筋と呼ばれる筋肉でできていて、ごく弱い電気信号が流れて心筋が収縮することで、規則正しく動く仕組みになっています。安静時には1分間に60~80回拍動を繰り返します。

 不整脈は、この電気信号に異常が生じます。大きく分けて、脈が遅くなる「徐脈」、速くなる「頻脈」、脈が飛ぶ「期外収縮」の3種類があります。

 運動や緊張で脈が速くなるのは、生理的なもので心配ありません。「スポーツ心臓」と呼ばれるものもあり、激しいトレーニングによって1回の拍動で送り出せる血液の量が多くなります。診断した一流のマラソン選手の中には、安静時の心拍数が28回という人もいました。

 一方で全身に血液が行かなくなり、突然死につながる怖い不整脈があります。何もしていないのに急なめまいや失神が起きたら、危険信号です。

 「ブルガダ症候群」は心臓がけいれんする心室細動を起こす病気です。両親から遺伝子の異常が受け継がれて発症する可能性があります。小さい頃、全身の血管に炎症が起こる「川崎病」を経験している場合も注意が必要です。運動すると心臓に負担がかかります。自覚症状や持病があり、少しでも不安を感じたら専門医を受診し、心電図で異常がないか調べてください。

 健康な子供でもスポーツ中に起きるものに「心臓 震盪しんとう 」があります。野球のボールが胸に当たるなどして不整脈が生じ、一瞬で命が奪われることがあります。保護者やコーチは、AED(自動体外式除細動器)の講習を受け、いつでも使えるようにしておきましょう。

【略歴】
松本秀男(まつもと・ひでお)
 整形外科医。慶応大卒。慶応大スポーツ医学総合センター教授などを経て、2019年4月から現職。

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