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志村けんさん愛飲の芋焼酎が人気、感謝文添えて発送…ファン「感激した」

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志村さん(左)と永井さん(2016年8月撮影、永井さん提供)

 新型コロナウイルスへの感染で3月末に亡くなったコメディアンの志村けんさんが愛飲した芋焼酎が、鹿児島県阿久根市で造られている。焼酎芋加工会社「海連」(鹿児島県薩摩川内市)が販売する唯一の芋焼酎「伊七郎いひちろう」。先月から同社が志村さんへの感謝のメッセージを添えて全国に発送したところ、受け取ったファンから「感激した」などの声が次々寄せられている。(姫野陽平)

 同社は焼酎の原材料となる芋の加工が本業だが、「芋本来の味を楽しめる焼酎を」と、阿久根市の「鹿児島酒造黒瀬杜氏とうじ伝承蔵」で伊七郎を造り、2006年に販売を始めた。

 5年前、志村さんが無類の焼酎好きで、鹿児島の銘柄をよく飲んでいると知った同社社長の永井幸枝さん(64)が、「ぜひ試して」と事務所に送ったのが始まり。本人から直接お礼の電話をもらったこともあり、志村さんが定期的に取り寄せてくれるようになった。

 15年夏には、永井さん夫妻が東京での舞台に招待され、初対面を果たした。志村さんに「いつもありがとう」と笑顔で言われ、涙があふれた。

 「テレビの向こうの人で近寄りがたいかと思っていたが、とても柔らかい、優しい印象の方だった」

志村さんが愛飲した「伊七郎」。発送の際、感謝のメッセージを添えている

 志村さんが自身のブログで「最近のお気に入り」として伊七郎を取り上げてくれたこともあった。やがて永井さんは各地の舞台を見に行くようになり、昨年夏には全社員約50人を連れて上京。その時も直接会って言葉を交わしたが、それが最後の対話となったという。

 3月29日の訃報ふほうは知人からの電話で知った。後日、テレビ局の追悼番組で愛飲の焼酎として紹介されると、1日数件程度だった注文が200件近くに増えた日もあった。

 永井さんは「志村さんに感謝の気持ちを示したい」と全国へ配送する際に感謝のメッセージを同封することを発案。志村さんの写真とともに「日本中のみんなが世界中のみんながあなたのことを忘れません」との文章を載せ、荷物の一つ一つに入れた。受け取った人からは「涙が出た」「志村さん、改めてありがとう」などといった声がSNSなどを通じて届いた。

 永井さんは「大きな、深い愛のある人だった。鹿児島の『芋』で全国を元気にすることが恩返しだと思う」と話している。

 1・8リットル入り2360円(税込み)など。問い合わせは同社(0996・72・0416)へ。

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