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ジャズピアニスト  国府弘子さん

 メディアなどでお馴染みの芸能人、有名人だって、一人の人間として病気や心身の不調と向き合っています。苦しかった経験や、病によって気付かされたことなど、率直な思いをお聞きします。

一病息災

[ジャズピアニスト 国府弘子さん]心筋梗塞(こうそく)(1)本番前 胸に激痛、緊急治療

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[ジャズピアニスト 国府弘子さん]心筋梗塞(こうそく)(1)本番前 胸に激痛、緊急治療

 2019年11月16日は、大切な一日になる……はずだった。

 前年に亡くなったジャズピアニスト、佐山雅弘さんのメモリアルコンサートが開かれる。多くのアーティストが競演し、お世話になった先輩を悼む予定で、チケットはほぼ完売だった。

 3部構成の第2部では、自身がプロデューサー的な役割も担っており、入念な準備を重ねてきた。

 ところが。会場のミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市)に着いてから、うっかりステージ衣装を自宅に忘れてきたことに気づいた。リハーサルを終えた午後2時前、衣装を調達しようと、ホール近くのショッピングモールまで歩いた。

 その時、いきなり胸に激痛が襲ってきた。まるで心臓を握りつぶされたようで、脂汗が止まらない。思わず、その場に座り込んだ。

 同行していたマネジャーが救急車を呼び、近くの川崎幸病院に搬送された。

 急性心筋梗塞で、緊急治療を受けた。医師が、足の付け根から管(カテーテル)を送り、詰まりが発生している心臓血管に網状の筒(ステント)を留置。血液の流れを回復させた。

 治療が終わると、痛みはうそのように引いていた。

 時計の針は午後3時半を示していた。ステージは6時から。

 とっさに考えた。まだ本番に間に合う――。

ジャズピアニスト 国府弘子さん(60)

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