常喜眞理「女のココロとカラダ講座」
医療・健康・介護のコラム
朝、お化粧していると目が痛くなる…45歳女性を悩ませる病気とは
月経期、排卵期に起きやすい片頭痛
Fさんのように、日光などの刺激をきっかけに起き、涙や鼻水、目の痛みがひどく、頭痛症状は軽い「片頭痛」がある。片頭痛はどちらかというと女性に多い病気だ。
女性ホルモンの変動が大きくなる月経前、排卵期は、片頭痛が起こりやすい。更年期も女性ホルモンの変化があるため、片頭痛の人が増える。どっくんどっくんと頭の血管が波打つ感じの頭痛だ。目の疲れは肩こりを悪化させ、「緊張型頭痛」という頭を締め付けられるような頭痛も、一緒に引き起こしてしまうことがある。
片頭痛は、緊張から少し解放された時に起こりやすいため、仕事がお休みの土日に多い。これは「週末頭痛」とも言われている。
突然、視界の中にギザキザ、ジャミジャミした光が見える 閃輝暗点 も片頭痛の前ぶれとして知られているが、本当に閃輝暗点なのかどうかは、眼科医やかかりつけ内科医に相談してほしい。
予防的治療で軽減も
新年度が始まる4月から緊張し、気持ちが少し緩む5月ごろ。紫外線も多くなって、朝の日差しで片頭痛が誘発されやすい時期だ。気が緩みすぎても、緊張しすぎても、どこかでぷつっと糸が切れて頭痛のビッグウェーブとなる。過労で起きることもある。
つい、鎮痛薬を服用したくなるが、毎日内服すると、かえって「薬剤乱用頭痛」になってしまう。月の半分以上、悩まされているようであれば、予防的治療で軽減する方法もあるので、かかりつけ医に相談してみよう。(常喜眞理 医師)
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