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石蔵文信の「男と女の楽しい更年期!」

医療・健康・介護のコラム

妻が買い物に出たまま戻らない…熟年離婚で失う「最も大きなもの」とは?

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決意した妻に送る「最後の忠告」

 妻側に問題がないかと言えば、それも少し違います。あまりにも我慢強く、夫の言いなりになっていると、夫も自分の悪いところに気が付きません。「何が悪かったのか?」となってしまいます。やはり、嫌だと思ったときは、しっかり伝えることが大切です。中には、「反論すると怒るので言えない」というケースもありますが、そうしたことが重なっても夫が態度を改めないようであれば、別居や離婚を考えたらどうでしょうか?

 様々な経緯で離婚を決断した妻から相談を受けた場合、私は最後に「離婚によって悪いこともなくなりますが、今まで積み上げてきた『夫婦の歴史』が失われることになりますよ」と話します。「悪い思い出ばっかりだ」と思うかもしれませんが、「子供が小さい時、こんなに苦労したよね」と言える相手は夫だけです。

大きなものを失う前に

 夫妻とも、現在のパートナーが嫌になって、新たなパートナーと一緒になるケースも少なくありません。若いうちなら前のパートナーとの思い出も少ないのでしょうが、50歳以上になると、夫婦の歴史は、よくも悪くも相当に長くなります。改めて振り返ると、つらい思い出も懐かしく感じることがありますが、そんな話は新しいパートナーと共有できません。

 私が熟年離婚で失う一番大きなものとしてあげるのは、この「夫婦の歴史」です。少しでもやり直す余地があるのであれば、夫婦の歴史を失う前に、お互いに態度を改めてみてはいかがでしょうか?(石蔵文信 大阪大学招へい教授)

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石蔵文信(いしくら・ふみのぶ)

 内科・循環器・性機能専門医。大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。大阪市内と都内で男性更年期外来を担当。主な著書に『夫源病』(大阪大学出版会)、『男のええ加減料理』(講談社)、『なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略』(幻冬舎新書)など。自転車による発電に取り組む「日本原始力発電所協会」代表を務め、男性向けの「ええかげん料理」の教室を各地で開くほか、孫育てに疲れた高齢者がネットで集う「孫育のグチ帳」を開設するなど多彩な活動をしている。ホームページは「男性更年期 夫源病 石蔵文信

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5件 のコメント

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離婚した叔母はとても幸せそう

ゆきんこ

長年連れ添った叔父夫婦が離婚しました。もう70近い年齢なのだから、このまま荒波立てずに、少々の事は譲り合って、駄目なところはお互いに改めて、最期...

長年連れ添った叔父夫婦が離婚しました。もう70近い年齢なのだから、このまま荒波立てずに、少々の事は譲り合って、駄目なところはお互いに改めて、最期まで一緒に居ればよいのに…と思っていました。でもそれは、側から見ている傍観者の一意見だったようです。離婚する直前まで、叔母は何度も何度も歩み寄り、譲り合い、話し合ってきたのです。それでも、話し合いにもならない、理解しようともしない、改善の余地すらない状況で、全てうやむやにされ、叔父の都合のいい状態でずっと生活を送って来たんだとしたら、奴隷のような人生で終わるということ。そんな生活にピリオドを打った叔母は、今はとても幸せそうで、顔色も明るくなりました。女から言わせてもらうとしたら、「変な男だったら居ない方がマシ!」なんですね。

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夫のアル中の記憶も消したい

no name

結婚14年目で死別してから16年。死んだ理由は夫のアル中。家族の歴史は夫のアル中の歴史。過去を消したい元妻もいます。

結婚14年目で死別してから16年。死んだ理由は夫のアル中。家族の歴史は夫のアル中の歴史。過去を消したい元妻もいます。

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理解のあるようなこと言ってますが

うんざり

夫婦の歴史を捨てたいから離婚するのでは? 結局、モラハラ夫の擁護で終わるのがいいですね。「お前なんか離婚しても幸せになんてなれないぞ」そう言いた...

夫婦の歴史を捨てたいから離婚するのでは? 結局、モラハラ夫の擁護で終わるのがいいですね。「お前なんか離婚しても幸せになんてなれないぞ」そう言いたいのでしょう。

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