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山崎まゆみの「心もとろける癒やしの温泉」

医療・健康・介護のコラム

こんな時期だから、自宅のお風呂でリフレッシュしましょう

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 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、私も取材に出かけられずにいます。

 旅行はもちろん、外出さえも自粛しなければならない時節柄、今回は温泉宿のご紹介は控えて、自宅でのお風呂生活を効果的に活用するコツをお伝えします。

 かれこれ1か月以上も家にこもる生活の中で、最も楽しみにしているのが入浴タイムです。体の深部を温める効果については日々研究されているようですし、最近では、「ヒートショックプロテイン」(HSP)が注目されています。HSPとは、体内の細胞が壊れるとすぐに修復する働きを持つたんぱく質のことです。温泉療法医たちによれば、入浴によって体温が上がると、温熱の刺激でHSPのたんぱく質が分泌されて、免疫機能が高まり、細胞の修復が促されるそうです。

 私は家で入浴することのメンタル面のメリットを体験談として記します。

 私にとって、お風呂は特別な空間です。読書や思考の場として活用することもありますし、逆に頭を空っぽにする場でもあります

 健康管理にも生かしてきました。花粉症のシーズンになるとお風呂の蒸気が呼吸を楽にしてくれます。軽い風邪くらいなら、お風呂でしっかりと温まって治します。のど風邪をひいたときには、蒸気がこもるお風呂に入れば痛みが和らぎます。入浴の前後にミネラルを含んだ麦茶や番茶で水分をしっかり補給し、その後に深い睡眠を取れば、たいていは翌朝に回復しています。身体の深部を温めることが、何よりの健康法であるというのが、私の信条です。

 さて、私のお風呂ライフです。

 朝は目覚めの湯。42度のお湯に5分入浴。熱めのお湯につかると気分がシャキッとし、交感神経が活性化されて、体が目覚めます。

 反対に夜はくつろぎの湯。就寝30分前に、38~39度のぬるめのお湯に、ゆっくりと20~30分ぐらい。高ぶった気持ちを落ち着かせ、副交感神経の方が働くようにします。一日の疲れと凝りが取れやすくなります。

 朝晩の入浴後には、軽いストレッチをします。

 入浴剤にも工夫を凝らします。温泉と家風呂は別物と考えていますので、特定の温泉を 彷彿(ほうふつ) とさせる入浴剤はあえて選びません。

 元気を出したい時は、かんきつ系のオレンジやグレープフルーツの香り、いいことがあった日は自分へのご褒美としてバラの甘い香りなど、香りを基準に選びます。疲れを感じた時は和漢配合の香りでくつろぎます。

 お (こう) の「 白檀(びゃくだん) 」が入った入浴剤も愛用しています。気持ちが高揚した日などは、この香りで気持ちがなだめられます。蒸し暑くなる、これからの季節には、ハッカ油を1~2滴入れると、湯上がりの清涼感が汗を静めてくれます。

 入浴後はしばらく浴室のドアを開けておき、入浴後も香りを楽しみます。

 「Stay Home」が基本になる厳しい状況だからこそ、家のお風呂の入浴効果を再認識しています。ストレスいっぱいのマイナスの感情を抱えたまま休むと、寝汗をかいたり、悪夢を見たりします。だから、就寝前に温かいお湯と蒸気と好きな香りに包まれ、心身をリセット。

 面倒くさいからと、シャワーで済ませてしまうという人も多いようですね。もったいない! お風呂をうまく活用できたら、いまの生活が大きく変わりますよ。(山崎まゆみ 温泉エッセイスト)

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山崎まゆみ(やまざき・まゆみ)

温泉エッセイスト、ノンフィクションライター、VISIT JAPAN大使、跡見学園女子大学兼任講師。世界32か国1000か所以上の温泉を巡り、「温泉での幸せな一期一会」をテーマに各メディアでリポートしている。『続・バリアフリー温泉で家族旅行』(昭文社)等著書多数。最新刊は『行ってみようよ! 親孝行温泉』(昭文社)。内閣官房東京オリンピック競技会・東京パラリンピック競技会推進本部事務局「ユニバーサルデザイン2020関係府省等連絡会議 街づくり分科会」「ユニバーサルデザイン2020評価会議」に参画し、日本の「バリアフリー温泉」の推進に力を注いでいる。温泉情報はTwitter、FB、インスタグラムで更新中。

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