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田村専門委員の「まるごと医療」

医療・健康・介護のコラム

家にこもってのトレーニングや勉強 アプリでチームつくり、継続の励みに

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新型コロナウイルス感染症による外出自粛で

家にこもってのトレーニングや勉強 アプリでチームつくり、継続の励みに

 新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言によって家で過ごす時間が増えるなか、運動や勉強など同じ目的を持つ人同士がグループをつくって、日々の経過を報告したり、励まし合ったりするスマホアプリが人気を集めているという。

 東京都の会社員女性(30歳代)は外出自粛を受けて、自宅でのトレーニング用にダンベルや腹筋ローラー、トレーニング用のバンドをネットで購入した。以前はジムに通っていたが、仕事の忙しさに新型コロナ感染の心配も重なって足が遠のくうち、やがてジムも休業。ふだんは営業の仕事で1日1万2000歩ほど歩いているのが、週1日出社になり、活動量が激減した。気になるのは体重の増加で、自宅で運動することを決意した。もっぱらユーチューブの動画を見ながら、週に3、4日、1日10分から1時間ほどのトレーニングに励んでいる。

5人1組で励まし合う 三日坊主防止アプリ

 孤独なトレーニングの励みにしているのが、スマホアプリの「みんチャレ」。同じ目標を持つ5人1組でチームを組み、チャットで励まし合いながら三日坊主にならないようにする仕組みだ。ニックネームで参加でき、見知らぬ者同士が同じ目標のもとに集うことになる。

 5人の定員に空きのあるチームの中から自分に合ったものを探して参加するか、自分で新しいチームをつくることもできる。運動などを実行した日には、証拠として写真を撮ってメッセージなどとともに送る。

 会社員女性は、トレーニング器具の写真などを撮って送っている。自宅で一人きりで運動していると、ついサボってしまったり、「ネガティブな」気持ちになったりすることもあるという。チャットで仲間から励ましの言葉をもらうことで、連帯感が生まれ、継続を後押ししてくれる。

 女性が「みんチャレ」を知ったのは昨秋頃、著名な女性評論家がユーチューブで紹介していたのを聞いたのがきっかけ。最初は、ジムでトレーニングする人たちのチームに入ったが、自分にはハード過ぎて合わないと感じ、自宅で頑張れるチームを選び直した。 

資格取得などを目指す「勉強」チームも

 チームは3個まで(無料会員の場合。月額500円の有料会員は10個まで)参加できる。女性はダイエットを目的にした「体重管理」のチームにも登録しているほか、新たに外国語を学ぶための「勉強」のチームを自分でつくってみようかと考えているという。片道1時間の通勤時間に加え、化粧など外出の準備にふだんかかっている時間を合わせると、「自分の時間が1日3時間くらい増えた計算で、有効に使いたい」と話す。

 ある国家資格の取得を目指している千葉県の会社員女性(40歳代)は、昨年、試験に不合格だったのを機に、「頑張るためには仲間が必要」と、ネットを検索して「みんチャレ」を見つけ参加した。会社に勤めながら、土日は資格取得のための学校に通っているが、仕事をしながら勉強をすることの難しさを感じていたという。「みんチャレ」では、毎日の宿題や終了後のテキストなどの画像を送って、やる気アップに役立てているほか、勉強法のアドバイスをしあうこともある。

 仕事は在宅勤務に、学校も休みになったことを受け、「みんチャレ」を通じて知り合った仲間とともに、ウェブ会議システムを利用した「自習室」も始めた。参加者が好きな時間に利用しやすいように24時間接続可能。普通のウェブ会議と違うのは、参加者の顔ではなく手元を映すこと。ひたすら勉強している様子を互いに知ることができる。女性自身、平日は午後8時頃から11時頃まで、休日は日がなつないでいるという。同じ資格取得を目指す者同士、「他人が頑張っている姿を見ることで、自分も頑張れる」と話す。

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田村 良彦(たむら・よしひこ)

 読売新聞東京本社メディア局専門委員。1986年早稲田大学政治経済学部卒、同年読売新聞東京本社入社。97年から編集局医療情報室(現・医療部)で連載「医療ルネサンス」「病院の実力」などを担当。西部本社社会部次長兼編集委員、東京本社編集委員(医療部)などを経て2019年6月から現職。

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