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Dr.イワケンの「感染症のリアル」

医療・健康・介護のコラム

外に出るな! どうしても出るなら2メートル離れろ! 非常時には簡潔なメッセージを

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外に出ない>>>距離2メートル>>>マスク

 ちなみに、ぼくは外にいるときは首を左右に振って周り2メートルに人がいないか、常に確認しながら歩行している、傍(はた)から見ると怪しいおじさんです。周りに人がいたら生理的に気持ち悪い!というくらい、距離をとる習慣を得たいものです。手指消毒しないと生理的に気持ち悪い、という習慣とともに。

 ぼくは以前から「マスクに感染防止効果はない」と言い続けています。「じゃ、なんで病院のスタッフはマスクしてんの?」って話ですが、病院でも基本的にはCOVID患者からの距離を確保するのが予防の第一です。これを「隔離」といいます。

 ただ、離れているだけでは治療できませんから、どうしても患者さんに近づかないといけないときだけ(これも最小限に抑えますが)、N95という強力なマスクを着けます。これは強力すぎて、すぐに息苦しくなるくらいの密閉したマスクです。これももう足りなくなって、本当は使い捨てなのに何度も繰り返し使っているのですが……。

 ですから、病院においても

 距離>>>マスク

 なんです。COVIDに対しては基本、N95で、疑い患者でマスクが足りないときは(足りないです!)、やむを得ず不織布を使った医療用マスクを使います。もちろん、効果に乏しい布マスクは使いません。

 米CDC(疾病対策センター)が布マスクを推奨してる、とよく言いますが、そうではありません。

 あれは「家にいなさい。どうしても外出するときは距離をとりなさい。薬局の店員など「どうしても距離がとれない場合」は布マスクを使いなさい、です。なぜ布マスクかというと、「エビデンスのある医療用マスクが足りなすぎるから、それは病院で使うため」という理屈なのです。

 しかも、布マスクに予防効果は期待できません。むしろ、あなたが感染してるときに周りにうつさないためなのです(もっとも、この効果も実は科学的に示されていないのですが……)。

 ここでも、

 外に出ない>>>距離2メートル>>>マスク

 です。

東京はすでに20万~400万人感染の可能性

 慶応大学病院が新型コロナとは別の病気で受診した無症状な方にコロナのPCR検査をしたところ、67人中4人が陽性だったそうです。もし、この方々が東京都民のサンプルだと仮定すると、都内には20万人以上、最大400万人程度の感染者がいる計算になります。計算の理路は ぼくのブログ にあります。

 東京では周りは感染者だらけなのです。外に出るのは怖いと思ってください! 外に出たら人に近づかないでください。マスクなんてなんの気休めにもなりませんよ!!

 日本は世界各国と比べて、感染者や死亡者が非常に少ないことが「謎」とされてきました。それは、

1.感染者は多いけど検査してないだけ。

2.感染者は本当に少ない。

の二つの仮説を生みました。慶応のデータからは1のほうが正しそうですね。

 日本でも感染者がたくさんいるということは、「日本人はマスクをしているから大丈夫」というのは間違いだ、ということを示唆しています。

 外に出るな、どうしても出るなら2メートル

 10回くらい繰り返してください。もう一度いいます(しつこいですね)。マスクは、リスクヘッジにならないんですよ!!!!(岩田健太郎 感染症内科医)

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iwaken_500

岩田健太郎(いわた・けんたろう)

神戸大学教授

1971年島根県生まれ。島根医科大学卒業。内科、感染症、漢方など国内外の専門医資格を持つ。ロンドン大学修士(感染症学)、博士(医学)。沖縄県立中部病院、ニューヨーク市セントルークス・ルーズベルト病院、同市ベスイスラエル・メディカルセンター、北京インターナショナルSOSクリニック、亀田総合病院(千葉県)を経て、2008年から現職。一般向け著書に「医学部に行きたいあなた、医学生のあなた、そしてその親が読むべき勉強の方法」(中外医学社)「感染症医が教える性の話」(ちくまプリマー新書)「ワクチンは怖くない」(光文社)「99.9%が誤用の抗生物質」(光文社新書)「食べ物のことはからだに訊け!」(ちくま新書)など。日本ソムリエ協会認定シニアワインエキスパートでもある。

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6件 のコメント

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アベノマスクしていますが、、、

猫沢

全世界の人々にこの記事を読んでもらいたいです。緊急事態宣言直後の東京。全員マスクで大混雑。結果1日100人越えの大感染が連日発生しました。マスク...

全世界の人々にこの記事を読んでもらいたいです。緊急事態宣言直後の東京。全員マスクで大混雑。結果1日100人越えの大感染が連日発生しました。マスクは効果がない証拠だと考えます。解除後の昨日6月1日。地下鉄にてマスク着用の女性二人が、座っていた筆者の目の前に立ち、筆者に覆い被さるようにおしゃべり。同車内でマスク非着用で静かに座っていた学生数名とどっちが危険だろうか。浅薄な医学知識しかない筆者の目にも明らかでした。またこの記事とともにマスク着用による弊害、酸素欠乏症や熱中症についてももっと報道してもらいたいです。マスク着用は強要するものではありません。

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緊急事態の出口戦略は、全員マスク装着

ウイルスバスター

この「感染症のリアル」シリーズで、感染対策は、極論に走らず微調節することが大切と書かれており、全くその通りだと思いました。自由な社会活動(経済優...

この「感染症のリアル」シリーズで、感染対策は、極論に走らず微調節することが大切と書かれており、全くその通りだと思いました。自由な社会活動(経済優先)と、ロックダウン(感染症対策優先)の間で、感染状況に応じて上手にバランスをとり、社会活動の最小の犠牲で、感染対策の最大の効果を得ることが理想だと思います。
「外に出るな!どうしてものときは2m離れろ」というのはわかりやすいですが、最も社会活動を犠牲にしている状態で、長期間は続けられません。また、自分だけの努力ではできないこともあります。 そもそも2mの根拠は何ですかね?飛沫の飛ぶ距離なら、前後に並んだランニングでは不十分のようですし、密閉空間でも2mでいいのか疑問です。条件によって2mでなくなるなら、わかりやすくなくなってしまいます。それに、1つだけの対策しか知らないより、対策の知識があった方がいいと思うので(人が集まってしまったので窓を開けようとか応用が利く)、3密はわりと良かったと思います。

現在わかっている状況は、⓵無症状の感染者がいる ②無症状の感染者も人に感染させる能力がある ③感染経路は、飛沫感染、接触感染、(エアロゾル感染?)

⓵から、自分も含めすべての人は感染者であるという前提で行動すべきでは?(距離確保対策もそれが原点だと思います)。そして、マスクで予防は難しくても、自分が飛ばす飛沫は抑制できます。ということは、全員がマスクをすれば、飛沫感染は防げるはずです。他人に感染させない目的で飛沫を抑制するだけなら、高性能なマスクである必要はないですし、マスク不足の今、布マスクでもスカーフをまくでも、飛沫を通さないレベルの布等で、鼻と口を覆えばいいと思います。
非常事態宣言解除の出口戦略は、「3密の重なりは必ず避ける。避けられない1つの密ではマスクをすること」あたりが落としどころかなと思います。

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マスクより大事なこと

ひがし

分かりやすい記事をありがとうございます! マスクはポイントじゃない。 マスクをしてても感染は防げない。 初めから言われていたことなのに、400億...

分かりやすい記事をありがとうございます!
マスクはポイントじゃない。
マスクをしてても感染は防げない。
初めから言われていたことなのに、400億かけ国民に配布するということになり、最も重要なものという印象が強くなってしまった気がします。マスクしてるから大丈夫と勘違いしてる人もよくいますよね。

医療従事者様からの声はみんな聞くと思うので、もっと拡散されますように。

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