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PM2・5の濃度上昇なら、心停止リスク増も…研究論文

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 大気汚染を引き起こす微小粒子状物質(PM2・5)の濃度が上がると、心筋 梗塞(こうそく) など心臓の病気による死亡リスクが上がるとする研究結果を、川崎医科大や国立環境研究所などの研究チームがまとめた。論文が米医学誌に掲載された。

 総務省消防庁のデータから、病院外で心臓の病気のために心臓停止した約10万人を選んで場所や年齢などを特定。心臓停止時と前後1、2週間のPM2・5の濃度から関連性を分析した。

 その結果、大気1立方メートル当たりのPM2・5の濃度が10マイクロ・グラム増えると、心臓停止の危険性が1・6%上がることがわかった。75歳以上に限れば、危険性は2%上がるという。

 PM2・5の1立方メートル当たりの環境基準は35マイクロ・グラム以下。今回のデータの1日の平均濃度は13・9マイクロ・グラムで、10マイクロ・グラム程度の上昇は日常的に起こるという。研究チームの小島淳すなお・川崎医科大教授(循環器内科)は「心臓に持病を持つ人などは大気汚染のリスクを認識し、心配な場合は医師に相談してほしい」と話す。

 大気汚染に詳しい兵庫医科大の島正之教授(公衆衛生学)は「個人で考えると1・6%という数字は小さいが、大気汚染は影響を受ける人が多いので、無視できない結果だ」と指摘した。

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