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プロ野球・阪神タイガース選手 原口文仁さん

一病息災

[プロ野球・阪神タイガース選手 原口文仁さん]大腸がん(3)手術4か月後 鮮やか復活

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[プロ野球・阪神タイガース選手 原口文ふみ仁ひとさん]大腸がん(3)手術4か月後 鮮やか復活

阪神タイガースの原口文仁選手(12月6日、兵庫県西宮市で)=吉野拓也撮影

 大腸がんの手術から4か月後の昨年6月4日、千葉ロッテマリーンズとのセ・パ交流戦で一軍に復帰した。

 九回、出番が訪れた。代打でネクストバッターズサークルに立つと大歓声が起きた。一礼して打席に入り、一死三塁で放った一打は左翼フェンス直撃の適時打に。夢中で二塁にヘッドスライディングし、鮮やかな復活打に歓喜するベンチに向かいガッツポーズした。

 5日後、今度は甲子園でサヨナラ打を放ち、矢野 燿大あきひろ 監督の男泣きを誘った。「3、2、1、必死のグッチ!」。お立ち台でおなじみのフレーズを叫び、ファンと最高の瞬間を共有した。

 最後に抗がん剤を服用した7月9日は特別な日になった。「治療もひと区切りだったのでダブルでうれしかった」。オールスターゲームへの出場が、両リーグの最後の1人をファンが選ぶ「プラスワン投票」で決まった。体調を理解し、プレーしやすい環境を作ってくれたチームに感謝の気持ちでいっぱいだった。

 その球宴では2試合連続でアーチを描き、多くのファンに復活を印象づけた。「節目節目の結果は僕一人の力じゃない。みんなのパワーが乗り移っているような不思議な感覚でした」

 一方で、進行がんという診断結果や、抗がん剤の服用とプレーを両立してきたことは伏せていた。プロ選手の使命とは何か――。日常が戻るなか、改めて自問した。「病気の詳細を公表すれば『がんになってもできる』と、もっと伝えられるのでは」と考えるようになっていた。

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sokusai_117

 
 

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