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5月革命以来の学校閉鎖 自宅学習の世話で親はヘトヘト 地域や家庭で進み具合に差

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 フランスでは、3月12日夜のマクロン大統領の会見で、4日後の16日から託児所、保育園、幼稚園、小中高校、そして大学を休校にすることが発表された。全面的な学校閉鎖は実に、1968年の「5月革命」以来のことだった。

桜のシーズンが終わり、藤の花が美しいパリ市内

 医療従事者の子供は託児所利用可

 保育園や託児所に子供を預けて働いている共働きの親は、数日後には子供を預けられなくなることになり、あわてて対応を考えなければならなかった。小さな子供どもを家に一人で置いておくわけにはいかないが、職場に問い合わせても容易には答えは出ない。

 医療従事者の子供については、各地域で、指定された託児所に決められた人数のみ預けることができると発表されたが、希望者は手続きを行い、審査後に許可が下りた場合のみ利用できると決まった。ただし、保育所の預かり人数の制限もあるので、すべての人数をまかなえるわけではない。

ネットやテレビでの授業 困難な家庭も

 今回は、学校閉鎖が発表された時点で春休みと重なることが予想され、学校再開は5月4日以降になるだろうと予測されていたので、自宅学習の措置がとられ、様々なツールを使って授業が進められることになった。

 家にパソコンがない家庭は、ボランティアの支援団体が寄付したり、貸し出しをしたりしているが、十分に行き渡ってはいない。フランス語がままならない両親もおり、その場合、インターネットやテレビを使っての授業についていくのは困難だ。子供が小さい場合は、インターネットに接続したり、チャンネルを合わせたりするのも、すべて親が準備しなければならない。宿題も出るし、それを送ったりする操作もある。小さな子供の自宅学習は、親の助けがなければ成り立たない。

子供が学習でパソコン占有 テレワークできず

 子供が4人いる同僚の家では、夫婦交代で子供の学習を見ているらしいが、その間はパソコンを子供に使わせなければならないので、自分たちはテレワークができない。どちらも家にいながら、一人は有給休暇をとって子供の勉強を見て、もう一人はテレワーク、そんなことを交代で1週間おきに行っており、もうヘトヘトだという。

 地域によってはインターネットにうまくアクセスできないところもあり、勉強の進み具合に差が出始めている。学校閉鎖はぎりぎりのところに来ている。

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