街で障害のある人と出会ったら~共生社会のマナー
医療・健康・介護のコラム
テレワークで増えるウェブ会議 障害のある人に配慮してますか?
名乗ってから発言 声が重ならないように
視覚に障害のある人は、テレビなどで急に緊急速報の音声とテロップが出ても、その内容が、災害情報なのか、はたまた選挙の速報なのか……と、判断できないこともあります。音声での内容説明も必要です。
在宅勤務・テレワークでの会議では、利用するソフトのセッティングや操作はうまくできるのか、それぞれの機能は、使用する際にパソコンの音声読み上げソフトに対応できているのかなど、事前の確認が要ります。また、パソコン画面の共有機能で資料を提示しても、音声読み上げソフトでは認識できないことが多く、主催者が事前に資料を文字データにし、配布しておくこと必要です。会議中は、名乗ってから発言し、他の人と声が重ならないよう配慮することも大切です。終了後は議事録化し、人により情報に漏れがないようにします。
柔軟な発想でコミュニケーションを
聴覚に障害のある人と視覚に障害のある人を例に見てきましたが、その他にも、自分たちが普段使っているコミュニケーション方法を当たり前と思い込んで使用することで、一部の人にとっては、参加が難しい状況を作ってしまうことがあります。人は多様であることを前提に、普段から柔軟な発想をもって、他者とコミュニケーションを取るよう意識してください。そうすることが、誰に対しても、等しく、正しく情報を伝えることにつながります。(冨樫正義 サービス介助士インストラクター)
このコラムではサービス介助士の学びから高齢な方や障害のある方のお手伝い方法をお伝えする他、認知症や災害時のお手伝い方法など、これからの生活で身につけていただきたいことをご紹介していきます。
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