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夫と腎臓とわたし~夫婦間腎移植を選んだ二人の物語 もろずみ・はるか

医療・健康・介護のコラム

感染すれば重症化の危険 移植患者の気持ち「もっと伝えよう」…背中を押した元五輪選手の言葉

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 今月初め、『 「みんな、自宅待機して」…免疫抑制剤を飲み、感染リスク抱える移植患者の願い 』というコラムを書いた。基礎疾患を抱える者の一人として、また、アメリカに住む家族が新型コロナに感染したことを受けて、コロナの恐ろしさを自分の言葉で語りたいと思ったのだ。

「自分の言葉で語りたい」振り絞った勇気

 「でも、一方的な押し付けにならないだろうか」。執筆するにあたって、そんな迷いもあった。誰もが新型コロナに不安を抱えながら生活しているのだ。幼い子どもを持つお母さんも、自宅待機したくてもできない配達員の方もだ。みんなツライし、みんな頑張っているのに、移植患者という少数派の私が、「マイノリティーな視点」で発言しても、理解されるのだろうか。

届いた「書いてくれてありがとう」のメッセージ

 私の心配をよそに、記事が公開されると、思いがけないコメントが、私のもとに届きはじめた。

 「勇気を持って書いてくれてありがとう」
 「移植者の気持ちを知れてよかった」

 好意的なコメントばかりだった。中には、「これからも、もっと情報発信してほしい」といった応援コメントまであり、読んでくださった方々と心が通い合う感覚を覚えた。私はそれらを読み返しながら、半年前に聞いたAさんの言葉を思い出していた。

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もろずみ・はるか

医療コラムニスト
 1980年、福岡県生まれ。広告制作会社を経て2010年に独立。ブックライターとしても活動し、編集協力した書籍に『成約率98%の秘訣』(かんき出版)、『バカ力』(ポプラ社)など。中学1年生の時に慢性腎臓病を発症。18年3月、夫の腎臓を移植する手術を受けた。

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