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教えて!ヨミドック

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人工肺「エクモ」って何?

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体外で血液に酸素供給

人工肺「エクモ」って何?

   新型コロナウイルスに感染して重い肺炎になった人の治療に、「エクモ」という機械が使われているって聞いたよ。

  ヨミドック  体外式 膜型まくがた 人工肺( CMOクモ )のことですね。人工呼吸器だけでは回復の見込みがない場合の、「最後の手段」と言われています。

  どんな働きをするの?

  体内に酸素を取り込んでくれます。肺と同じ働きです。親指ほどの太い管を太ももの血管に入れて血液を体外に取り出し、酸素を加えてから、首付近の血管に戻します。この間に患者の肺を休めて回復を待ちます。

 患者は、多くは一時的に薬で眠っている状態にします。人工呼吸器も動かし続けています。医師や看護師が24時間態勢で全身状態の変化がないかチェックを続けます。

   すごいんだね。

  簡単な治療ではありません。出血や感染などの合併症の危険があります。血液を外に出すため体への負担も大きくなり、治療期間が数週間以上になる場合もあります。原則として、肺や心臓に持病のある人はできません。65~70歳以上の人は予後が悪く、一般に、治療に適していません。

  国内でこの治療をしている人はどれくらいいるの?

  日本集中治療医学会など3学会で運営する「日本COVID―19対策ECMOnet」によると、3月30日までに少なくとも40人が使いました。そのうち19人が回復しています。歩いたり食べたりできるまでに回復し、退院できるようになった人もいます。15人は治療中で、6人は亡くなりました。国内の状況をみる限り、一定の治療効果はあると言えるでしょう。

人工肺「エクモ」って何?

  感染者が増えたら、足りなくならないかな。

  ECMOnetのまとめでは、全国で約300人分の治療が可能です。実際にはこれ以上の台数がありますが、治療には習熟した医療チームが必要です。同時に感染予防対策も欠かせないので、多くの医療者が力を合わせないといけないんです。

 (影本菜穂子、取材協力=竹田晋浩・日本COVID―19対策ECMOnet代表、竹内一郎・横浜市大救急医学教授)

 ヨミドックは読売新聞の医療サイト・ヨミドクターのお医者さんキャラクターです。

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