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医療・健康・介護のニュース・解説

外出禁止でイライラ 家庭内暴力が増えたフランス メンタルケア急務

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一人暮らしで数日間、誰とも会話しない人も

桜が咲くパリ市内。今年は花見もお預け

桜が咲くパリ市内。今年は花見もお預け

 少しでも家から離れる理由と時間を作ろうと、隣人の犬を借りて散歩する人もいるという。犬の散歩中は、警察官から呼び止められることはほとんどないからだ。

 一人暮らしの人は、外界とのコミュニケーションを絶たれ、数日間、誰とも会話をしない日もある。テレビやインターネットからは、新型コロナの感染拡大の恐ろしいニュースや映像が流れてくる。だんだん不安になり、眠れない日々が始まり、睡眠薬に頼る人も出てくる。

 こんな時は、せめて誰かに電話して話をするのが良いという。一日にほんの数分でも誰かの声を聞き、自分の話も聞いてもらう。それだけで随分と気分は変わる。

 外出禁止令が出てから、知り合いの日本人の独居のご高齢者に電話で近況をうかがっている。足りないものはないか、体の調子はどうか、薬は足りているのか。 ()(わい) ない話もたくさんする。電話の向こうから笑い声が聞こえると、こちらの心も晴れ晴れとする。

気分転換、コミュニケーションを心がける

 家の中に閉じ込められていても、できることはある。自由が奪われ、限られた空間で長い時間を過ごすということは、年齢にかかわらず、過酷なことだ。少しでも気分転換を心がけ、身近な人たちとコミュニケーションをとることがストレス解消の鍵となる。ご高齢者へは心配りを忘れず、定期的に近況を尋ね、お互いに助け合っていきたい。

 外出禁止のストレスから攻撃的になる人もいれば、いろいろな形で差し伸べられた優しさに気づかされることもある。見えないものと闘いながら、見えていなかったものが見えてくる。(古田深雪 パリ在住・医療通訳)

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ふるた・みゆき  パリ・アメリカンホスピタル勤務。医療通訳、医療コーディネート、リフレクソロジスト

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