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新型コロナウイルスの感染拡大 緊急事態宣言どうなる? 五輪延期で有森裕子が語る選手の心境
新型コロナウイルスの感染者は、世界全体で50万人を超え、東京の感染者も急増しています。外出自粛の前夜を迎え、爆発的感染をさせないために、今週末私たちは何をすべきか、深堀りします。今夜は、女子マラソンのバルセロナ五輪、アトランタ五輪両大会のメダリスト、有森裕子さんにお越しいただきました。どうぞよろしくお願いいたします。(司会・右松健太キャスター、久野静香アナウンサー)(2020年3月27日放送)
〈ゲスト〉
有森裕子(ありもり・ゆうこ) 女子マラソンの1992年バルセロナ五輪、96年アトランタ五輪メダリスト釜萢敏(かまやち・さとし) 新型コロナウイルス感染症対策専門家会議メンバー、日本医師会常任理事
大門小百合(だいもん・さゆり) ジャパンタイムズ執行役員
感染拡大、緊急事態宣言の行方は
右松 さて、オリンピックといえば、延期が決まりました。この判断をどう見ていますでしょうか。
有森 判断としては、今の状況でいうと、とりあえず決まったことはいいのかなと。すぐというよりは、様子を見るというところでの判断としては、アスリートもまだイメージしやすい延期だったと思います。
右松 そして、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議のメンバー、釜萢敏さんにも議論に参加していただきます。どうぞよろしくお願いいたします。東京での感染拡大が非常に増えていますが、今後、爆発的感染が起こる恐れ、いかがでしょうか。
釜萢 起こることを覚悟しなければならないと思います。
右松 さらに、きょうは特別コメンテーターとしまして、ジャパンタイムズ執行役員の大門小百合さんにもお越しいただきました。よろしくお願いいたします。
右松 この新型コロナウイルスの対策について、さらには感染拡大、国内外で長期戦になるのではという指摘もありますが、経済の面ではどのようにお考えですか。
大門 経済的にはかなり大きいと思います。私は今、毎週のように世界経済フォーラムというダボス会議を主催している団体の中のジャーナリストの会議に参加しているのですけれども、世界のジャーナリスト、特に経済ジャーナリストの危機感はすごいものがあります。2008年に金融危機がありましたが、今回は金融危機プラス経済危機プラス社会的な不安、そして人類に対する健康被害ということもあって、かなり厳しい状況になるのではないかと皆さん見ています。
右松 なかなか先が見えない中で、いかにこの長期戦を迎えて私たちがすべきかを、この後も伺わせてください。さて、ちょっと首をかしげたくなるようなニュースが入ってきました。
久野 新型コロナウイルスをめぐり、東京都が野外での宴会の自粛を求める中、安倍総理の昭恵夫人がグループでレストランに集まり、花見もしていたと野党が追及しました。
右松 外出自粛の前夜ですよね。何か力が抜けるような話なのですが、どのようにお感じですか。
有森 力が抜けるというよりは問題外のような話というか、やはり今の全体の空気を読めていないのではないかなと。
釜萢 それは今やめていただきたい、とお願いしているのですが、そのメッセージが総理夫人にも伝わっていなかったとしたら、今後はもっとしっかりとお伝えしていかなきゃいけないなと思います。
大門 世界が本当に厳戒態勢でいるというときに、ファーストレディとしては皆さんのお手本というか、きちんとしたメッセージを発してほしかったなと思いますね。
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