医療大全
医療大全
膝の痛み(1)太もも鍛え 関節支える
埼玉県の男性(76)は毎朝30分、自宅で筋トレを欠かさない。居間に寝転がって脚を上げるなど、主に太ももの筋肉を鍛えている。膝の痛みを和らげるためだ。
約15年前、仕事中に椅子から立ち上がろうとした瞬間、左膝に衝撃が走った。すぐに整形外科のクリニックを受診。変形性膝関節症と言われた。次第に右膝も痛むようになった。
「歩くのがつらい生活の始まりだった」と男性は振り返る。
膝の関節は、太ももの骨とすねの骨が接している。それぞれの骨の軟骨と、半月板と呼ばれる三日月形の軟骨が、クッションの役割を果たし、膝にかかる負担を和らげている。これらの軟骨が損傷し、痛みが生じるのが変形性膝関節症だ。
患者は約800万人いるとされる。50歳頃から増え、80歳以上の多くがあてはまる。痛みはないが変形はあるという人は、約2500万人に上るとみられる。
この記事は読者会員限定です。
読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。
【関連記事】