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子どもの健康を考える「子なび」

医療・健康・介護のコラム

成長期のスポーツ(8)肩の脱臼 クセになりやすい

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 成長期のスポーツでは、日本スポーツ医学財団理事長の松本秀男さん(66)に聞きます。(聞き手・西原和紀)

成長期のスポーツ(8)肩の脱臼クセになりやすい

 ラグビーや柔道、サッカーなど、体がぶつかり合う機会が多い競技でよく起きるけがに、肩の脱臼があります。一度脱臼すると何度も繰り返し、クセになりやすいのが特徴です。「反復性脱臼」と呼ばれ、若い人がなりやすいと言われています。

 肩の脱臼は、腕の骨の付け根にある「上腕骨頭」が、受け皿である肩甲骨のくぼみから完全に外れてしまった状態です。通常は上腕骨が前方に外れます。

 なぜ脱臼は肩で起きることが多いのでしょうか。肩の関節は広い範囲に動かせる分、安定性に乏しく、元々外れやすいのです。女性の方が生まれつき肩の緩い人が多いとされています。

 骨折を伴うケースが多く、脱臼した肩を自分で元に戻すのは危険です。戻そうとする時に骨折することもあります。整形外科を受診し、レントゲンを撮って骨折などを確かめた上で、正常な位置に戻してもらってください。

 脱臼すると多くの場合、肩の関節を包む袋(関節包)が、はがれたり切れたりします。この関節包が修復されないと、クセになりやすくなります。このため、脱臼が治っても三角巾や装具でしっかりと固定し、修復されるまで安静にします。通常は2~3週間程度はかかります。手術が必要になることもありますが、成長期には、なるべく避けた方がいいでしょう。

 リハビリも重要です。肩の力を抜き、時計の振り子のように動かすなどの運動に取り組みます。反復性脱臼になると、ボールを投げようとしただけなど、小さな力でも肩が外れるようになってしまう恐れがあります。日頃から肩の周囲にある筋肉を鍛えて強化しておきましょう。

【略歴】
松本秀男(まつもと・ひでお)
 整形外科医。慶応大卒。慶応大スポーツ医学総合センター教授などを経て、2019年4月から現職。

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