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新型コロナ 都の対応は
新型コロナウイルスの感染拡大で、4か月後に迫った東京オリンピック・パラリンピックが予定通り開催されるのか、懸念が高まっています。この日のスタジオには小池百合子・東京都知事を招いて、五輪への見通し、自治体としての取り組みなどについて、幅広く話し合いました。(司会・右松健太キャスター、久野静香アナウンサー、飯塚恵子読売新聞編集員)(2020年3月6日放送)
<ゲスト>
小池百合子(こいけ・ゆりこ) 東京都知事。環境相、防衛相などを経てm2016年から現職。
四柳宏(よつやなぎ・ひろし) 東京大学医科学研究所教授。HIV感染症、ウイルス性肝炎などの診療・研究に注力。
結城和香子(ゆうき・わかこ) 読売新聞編集委員。26年にわたり、IOC、五輪13大会を取材。

7月にウイルスが消えてしまう可能性は…
右松 今夜は、猛威を振るう新型コロナに対する東京都の対応、東京オリンピック・パラリンピック開催などを中心にお話を聞いていきます。まず、五輪の開会式までおよそ4か月になりました。

小池 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長も、7月24日開会式とおっしゃっている。そのためにも、新型コロナの感染拡大をどうやって防止していくかが最大の課題であり、しっかりと取り組んでいきたいと思っています。
右松 四柳さん、新型コロナの猛威は、東京オリンピック・パラリンピックが開幕する7月以降も続いていくと見ていいんでしょうか。

四柳 オリンピック・パラリンピックは真夏に行われます。世界的に感染者が広がった3月の時点で、夏である南半球のオーストラリア、それに赤道直下のインドネシア、シンガポールなどにも感染者は出ています。つまり、暑い季節にも新型コロナの感染症はあり、日本が夏になったからといって、ウイルスがまったく消え去ってしまうことは考えにくいと思います。
ただ、暑い国々では、寒いところに比べて、感染者の数が多いわけではない。100人以上の患者さんが出たシンガポールでは、感染者が見つかってからは、あまり増えていません。国の抑え込みが効いているわけです。やはり、国の戦略が重要だと思います。
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