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医療・健康・介護のコラム

妊活にもコロナウイルスが影響 「今は不妊治療しない方がいいのか」

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妊娠後のウイルス感染も怖い

 また、コロナウイルスが心配、という声も多数あります。

 「仕事は在宅になったんだけど、通院のために電車とかにどうしても乗らなきゃいけないし、病院は会社の近くにしたので、これじゃ在宅の意味がない。今周期は治療をしない方がいいのかと迷い中。早く普通の生活がしたい」

 「今、3回目の胚移植をするために準備しているけど、今回うまくいって妊娠したとしても、もしかしてウイルスに感染したら、赤ちゃんに影響があるかもしれない?? と思うと、怖くて。今は治療しない方がいいのか、キャンセルした方がいいか、と考えています」

などなどです。

学会などの正しい情報を入手して判断を

 確かに、まだ全容がわからず、ワクチンも開発されていないという未知のものに関しては恐怖心がわいてくるのは自然なことなのでわかります。しかし、この新型コロナウイルスに関しては、SNSなどで誤った情報や過激な書き込みなども本当に数多く見られます。こうした時こそ、正しい情報を入手し、自分自身で考えて判断することが求められると思います。私も様々な情報にはすぐに踊らされてあわててしまうことがよくありますが、今回は長丁場になる可能性もあるとのことなので、腰を据えて事態にあたる必要も感じています。そこで皆さんにお伝えできる情報として、 一般社団法人 日本産婦人科感染症学会 が出されている「 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について妊娠中ならびに妊娠を希望される方へ (2020/02/27 更新) 」があります。文書の中には「妊産婦、妊娠を希望する方へのアドバイス」が書いてありますので、良かったら参考にしてください。

悩みを我慢せず、相談を

 さらに、妊活中の方が困ることとして、このような状況下にあっては、ただでさえ周囲に話しづらい妊活の悩みが、ますます話しづらくなってしまうということです。本来、人の悩みや課題に大小はなく、比べられるものではないと思うのですが、不妊の悩みについて、当事者は「こんなことを口に出してはいけないのではないか」「これぐらい我慢しなくてはいけないのではないか」と思いがちです。でも、一人で我慢する必要はありません。このような時こそ、遠慮なく何でも話せるところを見つけ、一人で抱え込まないようにしてください。

 SNSで仲間を見つけてやりとりしたり、対面が気になる方はオンラインの相談やカウンセリングなどを利用してもよいと思います。NPO法人Fineでも近く、オンラインのカウンセリングも実施する予定ですし、先日、私も友人カウンセラーとオンライン妊活おしゃべり会を実施しました。自分の気持ちを元気に保つためのアクションも、うがいや手洗いと同様、こういう時に必要な「自分でできること」かもしれません。良い方法が見つかりますよう、応援しています。(松本亜樹子 NPO法人Fine=ファイン=理事長)

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松本亜樹子(まつもと あきこ)

NPO法人Fine理事長/国際コーチ連盟認定プロフェッショナルサーティファイドコーチ

 長崎市生まれ。不妊経験をきっかけとしてNPO法人Fine(~現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会~)を立ち上げ、不妊の環境向上等の自助活動を行なっている。自身は法人の事業に従事しながら、人材育成トレーナー(米国Gallup社認定ストレングス・コーチ、アンガーマネジメントコンサルタント等)、研修講師として活動している。著書に『不妊治療のやめどき』(WAVE出版)など。
Official site:http://coacham.biz/

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