医療大全
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【意思決定】「想(おも)い」を支える(1)人工呼吸器「装着」の1択
重症筋無力症を患う押富俊恵さん(38)の暮らしは案外、ふつうだ。
歩けないし自力では呼吸できない。24時間人工呼吸器につながっている。声帯の機能も失った。のどの奥で音をつくる発声法を身につけたが、体調が悪いとそれも難しい。肺炎で年に5回は入院する。
それでも、愛知県尾張旭市のマンションで、母(67)と暮らす。好きなものを食べ、好きな服を着て、夜でも雨でも車いすで出かける。仲間とつきあい程度に酒も飲む。障害者問題の啓発や地域活動をするNPO法人「ピース・トレランス」の代表理事も務める。
押富さんの長い治療も、生きることも、日々の「意思決定」と共にあった。それは決して、たやすい道ではなかったけれど――。
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