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40代女性保育士ICUで治療中、保育園児ら152人「濃厚接触者」特定

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太田市の記者会見では西牧園長もモニター越しで参加した(8日、太田市役所で)

 群馬県太田市在住の40歳代の女性保育士が県内で初めて新型コロナウイルスに感染したことを受け、群馬県は8日、勤務先の保育園職員や園児、女性の同居家族ら計152人を「濃厚接触者」として特定したと発表した。8日時点で、保育園職員と園児計3人が発熱やせきの症状を訴えており、県は3人のPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査を実施する。

 県によると濃厚接触者は、女性の両親と親族3人、勤務先の保育園の全園児114人と全職員33人。県は2週間の自宅待機を要請して健康観察を始め、発熱などの症状が出た場合はPCR検査を実施する。

 この日の県と太田市の記者会見では、女性の詳細な勤務状況も明らかにされた。女性は3歳児22人のクラスを担当。熱っぽさを感じた先月27日には、担当クラスの21人、28日にはマスクを着けて32人の保育にあたっていた。29日には、38度台の発熱があり自宅で療養した。その後、せきの症状はあったが熱は下がっていたため、今月2日はマスクを着け、園児108人が参加したひな祭りのイベントで司会を務めていたという。

 保育園の聞き取りで、女性は先月22日、日帰りで東京に行ったことが分かっている。だが、女性は重症になって集中治療室で治療を受けている状態で、県は「聞き取りが難しい状況になっている」と述べるにとどまった。

 今回の事態を受け、県は8日、保育園と認定こども園、放課後児童クラブの職員らに対し、勤務や日常生活で必要な買い物などを除いて外出を避けるよう、市町村を通じて要請した。

 山本知事は臨時記者会見の最後に、手洗いうがいなどの感染予防策のほか、体調不良や風邪気味の場合は仕事を休むなどの判断を求め、「(現状は)パニックになる話ではなく、県民には冷静に対応してもらいたい」と強調した。

勤務先保育園 太田市が公表…きょうから休園

 太田市は8日、女性保育士の勤務先を「木崎あおぞら保育園」(新田中江田町)と公表した。9~22日に同保育園を休園し、保育園がある市立木崎小学校区で放課後児童クラブなどを閉鎖する。

 保育園名を公表したことについて、清水聖義市長はこの日の記者会見で「他の保育園に子供が通う保護者の心配を解消し、他の地域を不安にしないため」と説明。市で「まだ流行状態ではない」と判断し、休園指示は木崎あおぞら保育園に限定した。

 女性との濃厚接触者にあたる西牧正行園長もインターネット電話で記者の質問に答え、モニター越しに「正しい情報を知らせ、少しでも不安を解決するのが園としての責務だ」と語った。

 同保育園に5歳の息子を通わせている母親は、取材に対し「子供がマスクを嫌がるので感染対策が十分にできていたとは言えず心配だ。今は様子を見ているしかない」と不安そうに話した。

 市は休園しない保育園や幼稚園でも、小学校の休校により家庭で保育できる保護者には、登園の自粛を呼びかける。市内で感染者が確認されたため市立小学校は9日から休校するが、木崎小以外は保護者の要望があれば通学先の小学校で児童を受け入れ、放課後児童クラブなども通常通りに実施する。

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