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認知症介護あるある~岡崎家の場合~

介護・シニア

施設の”神対応”で待機順位トップに! ありがたいけど「それでいいのか」…特養入所大作戦(3)

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“神施設”が登場、いきなり1位に! ありがたいけど「それでいいのか」…特養入所大作戦(3)

漫画・日野あかね

申込書再提出の結果は…

 思った以上に険しい道のりとなっている、父さんの特別養護老人ホーム(特養)への入所。特養の申し込みを一括して受け付けているセンターの相談員の助言で、我が家の状況が、当初よりも悪化していることを申込書に書き加えて再提出しました。

 後日、各施設に確認の電話をかけてみると――。

 まず、最初の申し込み時に80番台で一番上位だった施設から。ここはかなり期待していたのですが、40番台と、思ったよりも順位が上がっていません。

 続いて、150番台と言われていた施設は、「主たる介護者(母さん)が要介護になっても、点数は変わらない。本人が間もなく介護老人保健施設(老健)を出なければならないというところだけ加点」とのことで、「今回は60番台」という回答でした。厳しめの評価の割には、一気に90も順位が上がったけれど、まだまだ道のりは遠い……。

念願の「実質トップ10」に!

 別の2施設は、40~50番台と、こちらも大差なし。「そんなにうまくいくはずはないか」と、期待もしぼみかけていたところに、残った施設から電話がかかってきました(こちらからかけた時には、担当者が不在だったのです)。すると、100番台だった順位が、なんと「20番前後になりました」というではありませんか!

 ここは、母さんが要介護になったことを加味してくれたとのこと。80人抜きで5施設のトップに躍り出ました。申し込みをした人の中には、別の施設に入所したり、病気で入院、あるいは亡くなってしまう人が半分以上いるといわれているため、実質の順位は10番以内。ついに念願の1桁にこぎ着けたのです!

順位の決め方は“複雑系”

 施設による加点の基準は、それぞれの施設に任されています。ほかの待機者の状況や、退所する人の数に加え、もちろん男女別室が基本なので、相部屋の場合は性別も入所のタイミングに影響します。また、入所者が10人程度のユニットに分かれて生活するタイプの施設だと、同じユニットの入所者の認知症の進み具合(あまりにかけ離れているのは望ましくない)とか、ユニット全体の介護の必要量と担当職員のキャパシティー(もし、手のかかる人がたくさんいるのに、職員の数が少なかったら……)とか、様々な面でバランスをとらねばならないのだそうで……。それらを勘案して入所の順位が決まるのだと、知人の特養関係者が教えてくれました。なので、再提出でどれだけアップするかは、まさにケース・バイ・ケース。やってみないとわからないもののようです。

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認知症介護あるある~岡崎家の場合~

岡崎杏里(おかざき・あんり)
 ライター、エッセイスト
 1975年生まれ。23歳で始まった認知症の父親の介護と、卵巣がんを患った母親の看病の日々をつづったエッセー&コミック『笑う介護。』(漫画・松本ぷりっつ、成美堂出版)や『みんなの認知症』(同)などの著書がある。2011年に結婚、13年に長男を出産。介護と育児の「ダブルケア」の毎日を送りながら、雑誌などで介護に関する記事の執筆を行う。岡崎家で日夜、生まれる面白エピソードを紹介するブログ「続・『笑う介護。』」も人気。

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日野あかね(ひの・あかね)
 漫画家
 23歳で少女漫画誌でデビュー。現在は、生まれ育った北海道で夫と暮らす。2005年にステージ4の悪性リンパ腫と宣告された夫が、つらい治療を乗り越えて生還するまでを描いたコミックエッセー『のほほん亭主、がんになる。』(ぶんか社)を12年に出版。16年には、自宅で介護していた認知症の義母をみとった。現在は、レディースコミック『ほんとうに泣ける話』『家庭サスペンス』などでグルメ漫画を連載中。

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