yomiDr.編集室より
医療・健康・介護のコラム
介護の仕事が若者に人気! 小学生限定ですが…
ブラックなイメージに違和感
2000年に介護保険がスタートしてから、この4月でちょうど20年になります。当時を思い起こすと、バブル経済崩壊後の低迷が続く中で、介護は高齢化により成長間違いなしとみられ、業界は明るい期待に満ちていました。ところが、ようやく景気が回復してくると、「重労働、低賃金のブラックな職場」と、イメージが一転。そのまま今に至ることは、大人の皆さんならご存じでしょう。
この業界がいろいろな課題を抱えているのは確かですが、ずっと取材してきた者としては、世間の印象と現場の間に少なからぬ隔たりも感じています。働き手の思いは様々ではあるものの、人の暮らしを丸ごと支える仕事の奥深さを知り、その魅力に引き込まれている職員は決して少数派ではありません。取材先で、熱意にあふれる若手や、攻撃的な高齢者もひょうひょうとかわす手だれのベテラン、発想が光る気鋭の経営者などと出会うのは、実に面白いのです。人生の荒波を乗り越えてきたお年寄りも、それぞれに強烈な個性を発揮していて、そばにいて飽きません。
まずは先入観なく楽しんで
働いてお金を稼ぐのはいいことばかりではないけれど、まずは介護の楽しい部分だけでも、まだ先入観のない子どもたちに味わってもらう機会がもっと増えたらいいと思うのです(できることなら、ぜひ高齢者とも触れあってほしいのですが)。
最近は、「同様のイベントを開きたいので、ユニホームを貸してもらえませんか」「キッザケアの名称を使ってもいいでしょうか」といった問い合わせも寄せられているそうです。「介護のイメージアップのためなら、協力は惜しみません。ユニホームも名前も、どんどん使ってもらいたい」と山本さん。
この動きを全国に広げるのに、キッザニアの新パビリオンが後押しになるかも。オープンに向けて、期待が膨らみます。(ヨミドクター 飯田祐子)
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