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元バレーボール日本代表 大山加奈さん

一病息災

[元バレーボール日本代表 大山加奈さん]椎間板ヘルニア(4)手術決意 「復帰第1号に」

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[元バレーボール日本代表 大山加奈さん]椎間板ヘルニア(4)手術決意 「復帰第1号に」

 「あなた 亡霊みたいよ」

 やつれ果てた写真を見て、驚いた母がメールを送ってきた。

 2007年の暮れ頃、痛みはピークに達していた。右肩の故障も重なって欠場と復帰を繰り返してきたが、もはや限界だった。

 腰から脚に激痛が走る。横になるだけでも、うめき声が出てしまう。腰を曲げて歩く姿に、周囲もかける言葉がなかった。

 気分も暗く、沈み込んだ。「生きているだけでつらくて、死んだ方が楽とまで思い詰めていました」

 大学病院を受診し、脊柱管 狭窄症きょうさくしょう と診断された。脊髄が通る管が狭くなり、神経を圧迫する病気だ。「よくこの腰でプレーしていたね」と、診察した医師が驚いたほど、ひどい状態だった。

 根治には手術が必要だが、怖さもあり、なかなか決断できなかった。手術は受けず、バレーをやめることを監督に伝えようと床についたが、一睡もできずに迎えた明け方、ふと、ある考えが浮かんだ。

 「この手術を受けて復帰した選手はいないと言われたけど、だったら自分がその第1号になればいい」

 手術を受ける決心を監督や主治医に伝えた。それまで暗かった表情が、急に明るくなったことに周囲は驚いていた。

 08年8月、腰部の椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の手術を受けた。北京オリンピックは、病室のテレビで見た。必ず復帰すると、心に誓った。

元バレーボール日本代表 大山  加奈さん(35)

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