今井一彰「はじめよう上流医療 あいうべ体操で元気な体」
医療・健康・介護のコラム
花粉症にも効く、鼻うがいとツボ押し 鼻呼吸で「人生が変わった」
道具不要のツボ押しや頬骨プッシュは即効性
えっ? 道具を用意するのが面倒? 出先で急に鼻づまりになってしまった? では、そんなわがままにもお答えします。
次に紹介するのは、ツボ押しです。鼻づまりを解消するツボは、鼻の周辺に集まっていて 迎香(鼻翼の横1センチあたり) 、 晴明 (目頭と鼻の付け根の中間)、 四白 (目から2~3センチ下)といったものがあります。それぞれ図を参考にしてください。
えっ、よく分からない?? そんな人には頬骨プッシュです。頬骨の一番出っ張ったところを、手指先の腹で押し込みます。押したまま、鼻で呼吸を繰り返すと鼻が通ってきますよ。痛みが出ないくらいの強さで押します。
子どもが鼻づまりで苦しんでいるのを見るのはつらいですね。そんな時も役に立ちます。お子さんには、そっとなでる程度でも大丈夫です。これで10分程度は鼻が通りますから、その時に意識的に鼻呼吸をします。
鼻で呼吸できるって、当たり前のようですが、本当に素晴らしいことなんです。
「呼吸が楽になって、人生が変わった」という女性
気管支ぜんそくの持病があり、副 鼻腔 炎や上気道炎を繰り返してつらいという60代のNさん(女性)が受診してきました。寒暖差アレルギーやアトピー性皮膚炎といったアレルギーももっています。遠方からの受診ですから、セルフケアを主体に指導しました。4か月もすると風邪を引くこともなくなり、友人からいつも指摘されていた鼻声も改善し、お肌の調子も整ってきました。
「鼻うがいをしてから調子がいいんですよ。だから家族にも勧めています。こんなに呼吸が楽になるなんてビックリ。人生が変わった気がします」
満面の笑みで教えてくれたNさん、抗アレルギー剤が不要になったので、体調だけでなく、家計にも好影響を与えたようです。
みなさんも、鼻呼吸で上流医療生活の仲間入りを。(今井一彰 「みらいクリニック」院長・内科医)
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