記者出前レク
回想サロン
「三種の神器」洗濯機の脱水ローラーに驚いた~埼玉・新座の図書館で出前レク
昔の読売新聞の記事や写真、ニュース動画などを題材に過去を振り返り、脳のトレーニングに役立ててもらおうという「よみうり回想サロン」の出前レクが2月13日、埼玉県新座市の「新座市福祉の里図書館」で開かれました。
読売新聞クロスメディア部の山本淳一記者が進行役となり、昭和30年代を中心に振り返りました。
ひばりの「柔」に何度も励まされた
昭和30年頃から人気が沸騰した「三人娘」の話題では、「美空ひばりの『柔』に何度も励まされた」「庶民的な江利チエミが好きでした」など、参加者がそれぞれ好きな歌手や歌について発表し合いました。
さらに「三人娘に限らず、子どもの頃に口ずさんだ歌は?」との問いかけに、男性が「春日八郎の『お富さん』を親戚のおじさんの前で歌って、お小遣いをもらった」と発表しました。山本記者が「随分、大人っぽい歌を歌っていたのですね」と驚くと、参加した皆さんから、笑いが起こりました。

「三人娘」の思い出や好きな歌について、山本記者に語り掛ける参加者の皆さん
家電の思い出が続々と…洗濯機、白黒テレビ
「三種の神器」と言われた電化製品の思い出について、女性から「三つの中で、洗濯機が画期的でした。(掃除機や冷蔵庫と比べて)お母さんの仕事がいちばん楽になったから」と話しました。当時の様子を聞くと、「2本のローラーを手で回して脱水する機能に驚きました。昔は洗濯物をいくら手で絞っても、干すと水滴が垂れてきて、なかなか乾きませんでした」と振り返りました。別の男性は「子どもの頃、お手伝いで脱水用ローラーを回したけど、力を入れ過ぎて服が伸びてしまい、母に叱られました」と懐かしそうに語りました。
「白黒テレビ」の話題になると、家が電器屋さんだったという女性は「近所の人たちが集まってテレビを見たときは、床が抜けるかと思いました」と、当時のお茶の間の情景を話しました。「公園の木の上に白黒テレビが置いてあって、プロレスや野球の中継を見に行った」という男性もいました。
若者の集団就職を振り返り、参加者全員で井沢八郎の「あゝ上野駅」を合唱したり、昭和39年に開通した東海道新幹線のニュース動画を見たりして、楽しい雰囲気の中で、出前レクは終了しました。「思い出をたくさん話すことができて楽しかった。ありがとう」と山本記者に声をかけた参加者もいました。
新座市福祉の里図書館では、今後、職員が進行役となり、DVD「よみうり回想サロン」を使った回想イベントを定期的に開いていくそうです。
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読売新聞社は、DVD「よみうり回想サロン・昭和から平成編」を好評販売中です。「昭和20年代編①」「昭和30年代編①」「昭和40年代編①」に続く第4弾です。DVDを使ったベテラン記者の「出前レク」(有料)も受け付けています。問い合わせは、「よみうり回想サロン受付センター」(03・5226・9932)まで(下のロゴをクリックすると「よみうり回想サロン」ご案内ページに移動します)。
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