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誰にとっての良い先生が長く評価されるか?

寺田次郎 関西医大放射線科不名誉享受

普通の患者さんは都合の良いお医者さん、相性のいいお医者さん、話を合わせてくれるお医者さんが好きですよね。
よく話し相手になってくれる人がかかりつけ医としては繁盛するでしょう。
一方で、救急車に乗って行った先の先生が検査や投薬もせずに世間話に時間を多く使っていたら、怒られるのではないでしょうか?

もっとも、プロの仕事の質の評価はプロ同士でも難しい部分はありますし、評価するのは同僚や上司のケースも多く難しいです。
そして人間社会である以上、仕事の巧拙だけでなく、人間の好き嫌いが必ず絡みます。
だからこそ、テストやレポートが忙しくても、医学生にはバイトや部活が推奨されますね。
プロの中のプロと一般人の中での立ち位置、職場での立ち位置なんかの練習になります。

患者に直接接することの少ない放射線科時代でも、上司、同僚、他院の先生など、様々な評価の基軸があったこと思い出します。
後医は名医と言いますが、それだけでない部分も含めて、真正直にフィルムから見える正解を口にしたり、レポートに書くのが正しいわけでもありません。
医療はワークフローの上流から下流までのチームプレーなので、それぞれの理解や感情を勘案しない答えは攻撃的に映る場合もありますし、正解さえ人を幸福にしない可能性もあります。
そういう絶対解に近いものの価値は、機械のないエリアでは評価もされづらく、認めてくれる人も少ないので立場も難しいものがあります。
医療の標準化における画像診断の破壊力は大きいですが、良い先生をサポートするチームの中にひたすらに病変を科学する放射線科医と病理医は重要になると思います。
その情報の、評価や処理の運用をどうするかが、科学と感情を両立させる医療なので。

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