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子どもの健康を考える「子なび」

妊娠・育児・性の悩み

成長期のスポーツ(5)膝の使いすぎ、骨傷める恐れ

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 成長期のスポーツでは、日本スポーツ医学財団理事長の松本秀男さん(66)に聞きます。(聞き手・西原和紀)

成長期のスポーツ(5)膝の使いすぎ、骨傷める恐れ

 「膝のお皿のすぐ下あたりが痛いよ」

 サッカーに明け暮れる息子さんがそう痛がっていたら、「オスグッド病」かもしれません。

 身長が大きく伸びる10代前半によくあるスポーツ障害です。ボールを蹴ったり、ジャンプを繰り返したりすることで発症し、バスケットボールやバレーボールでも目立ちます。

 太ももの前面にある「 大腿だいたい 四頭筋」は、膝のお皿( 膝蓋骨しつがいこつ )を経由し、すねの骨( 脛骨けいこつ )にくっついています。膝を曲げ伸ばしする運動を繰り返すと、この脛骨との付着部分が強く引っ張られて炎症を起こしたり、骨がはがれたりします。腫れることもあります。

 なぜ成長期に起きるのでしょうか。それは子供の場合、付着部分が成長にかかわる軟骨でできており、やわらかくて弱いため、強い力が加わるとはがれてしまうのです。大人は「ジャンパー膝」( 膝蓋腱炎しつがいけんえん )になりますが、普通は炎症でとどまります。

 膝の使いすぎが原因なので、治療には運動量を減らしたり、患部への負担が小さい練習メニューに切り替えたりするのが基本です。痛みがひどい場合は、競技の種類やポジションの変更を考えないといけません。予防には、運動の前後に大腿四頭筋をよくストレッチしましょう。筋肉の柔軟性を保つことで、発症しにくくなります。

 痛みに早く気づき、炎症の段階で食い止めることが重要です。骨がはがれてしまうと、はがれた部位がこすれて痛くなるなどの後遺症が残り、大人になっても悩まされる可能性があります。膝の前がたびたび痛むようなら、スポーツ専門医の診断を受けましょう。

【略歴】
松本秀男(まつもと・ひでお)
 整形外科医。慶応大卒。慶応大スポーツ医学総合センター教授などを経て、2019年4月から現職。

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